父親は四人兄弟の末っ子だった。叔母二人が先に亡くなり、叔父の最期を病院で見届けたあとのこと。病院の玄関口を父親と二人で出て、別の用事があるからと別れた。そのとき父親がつぶやいた言葉が妙に頭に残っている。 もう昔の家族のことを話せる人もいなく…
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。