大井川通信

大井川あたりの事ども

オスプレイ

トビをふつうに見かける川沿いで、それとは違う白い鷹を見つけたのは、だいぶ以前のことだ。鷹は、河口近くの川面に獲物を見つけると、姿勢をかえて急降下し、波しぶきを立てて魚をつかみとっていた。大きめのコートをはおったようなトビよりもスマートで、羽ばたきも力強い。ミサゴだ。

川の上流には二つのダムがあって、そこまでが巡回の経路のようだった。途中川幅わずか数メートルの大井川に飛び込む姿を見かけたことがある。ダムでの狩りの帰り、大井の上空で、魚を奪おうとするカラスにからまれていることもあった。

川沿いのサイクリングロードで、上空を飛ぶミサゴを間近く見た時には、左右に首を振りながら、水面を射抜くように見下ろす眼光の鋭さに驚かされた。

先日、はるか沖合いの海上を飛行しながら、時に荒波にダイブするミサゴの姿を見たが、さらに60キロ沖の孤島の世界遺産登録騒ぎも、ミサゴの英語名にちなんだ軍用機の配備騒ぎも彼には無縁のようだった。

ミサゴが住むこの小さな川の流域でも、住宅や太陽光発電施設の開発が進み、心なしか水が濁ったような気もする。彼の優美な姿がいつまでも見られることを願わずにはいられない。