大井川通信

大井川あたりの事ども

Lampの20年

今日でLampが結成20年になるということを、バンドのブログをたまたまのぞいて知った。音楽にはうといので、ジャンルでいえばシティポップとでもいうのだろうか。

ながくインディーズで活動していたが、このあたりはさらにうといが今は配信とか音楽の流通も多様になり、海外のツアーを重ねるなど活躍の機会を広げているようだ。

従姉妹で、ギタリストと結婚した人がいた。40年も前のことになるが、僕の高校の近くで貸しスタジオをやったりしていた。若いころの小室哲哉が通っていたという話を聞いたこともある。その従姉妹の子どもが太陽君だった。

親戚の中で年少の子どもというのは少なかったから、従姉妹が遊びに来た時には、いろいろ遊んであげた記憶がある。手品をしたり、マンガを読ませたり。僕の家で大友克洋のマンガに出会ったことを、あとで話してくれたことがある。

僕が東京を出たこともあって、会う機会もなくなった。大学生になって髪を伸ばした姿を見たことがあるが、その頃Lampを結成したのだろう。何年後かに、実家にあるCDを見て驚いた記憶がある。

その後、CDが出るたびに購入して、ふつうにファンとして聴いてきた。その時々の僕の生活を彩る音楽になった。美しく繊細で、まちがいなく優れた作品を作り続けている。マーケットを意識せずに、自分たちの作りたい音楽だけを作ってきた芯の強さがある。さいわい、業界とファンには高い評価を得ているようだ。

わりと最近になって、僕のすむ地方にも、彼らはライブに来るようになった。演奏の良さはもちろん、太陽君自身も音楽家らしくイノセントなかがやきを失わない素敵な大人になっていた。

20周年、おめでとう。