大井川通信

大井川あたりの事ども

ネットのよる学習について(3)

図書館司書資格のためのネット学習についてプラス面を書いたので、今度はマイナス面を。

大学制度の問題なのか、その中で通信制というものの問題なのか、図書館学の問題なのか、図書館司書資格の問題なのか判別できないが、14科目の内容に重複が多すぎる。たしかに教科名をながめると、図書館をめぐる必要な分野が網羅的に体系づけられているようにも見えるが、図書館を中心にしてのどうどうめぐりの感も否めない。

研究や教育の必要があってその科目が生まれたというよりも、分類上その科目を作ったので、その内容があとからつくられたのではないかと疑われるほどだ。

それと関連があるのかもしれないが、テキストのレベルがまちまちすぎる。どうみても学問的レベルに達しておらず、実務家の感想文みたいなテキストが混在する。一方、有名学者の分担執筆でも、あきらかに手抜きの論述があったりする。学会内の内輪喧嘩の経緯をえんえん書いているが、初学者にはどうでもいいことだ。

内容の重複が多く、粗略なテキスト。まじめな向学心をもって、働きながら勉強しようとしている学生に対して、ずいぶん不親切なものに思えてしまう。どうにかならないのだろうか。