2020-11-01から1ヶ月間の記事一覧
九太郎が血尿を出した。トイレの砂場に行く回数も多くなって、尿が出づらくなっているようでもある。心配して、かかりつけの動物病院に連れていく。あまりいい思い出がないはずの外出用のバッグに自分で入ったというから、具合が悪いことを分かっているのか…
福音館書店の月間予約絵本「こどものとも0.1.2.」の1998年2月発行の絵本。次男の生まれる前の年だから、20年以上も前の本になる。 小さな男の子がお風呂場の洗面器で、せっけんを泡立てて遊んでいる様子を描いている。シャボン玉にしたり、船やイルカのオモ…
月末にいつものように吉田さんとの勉強会をする。9月に心不全で倒れ、入院してカテーテル手術をした吉田さんの顔色もだいぶ良くなった。一昨年末から始めた二人だけの勉強会は、コロナ禍で今年の4月に開催を見送った以外月例のペースを守って、もう23回めと…
次男を検査のために博多の原三信病院に連れていく。この病院は、タクシー暴走事件の現場になったことと、その不思議な名前で記憶に残っていた。原三信(はらさんしん)というのは、福岡藩の範囲が代々襲名する名前で、現在の病院は、第13代原三信が、1902年…
僕が毎月参加している読書会では、参加者は事前に課題図書を読んで、課題レポートを提出しないといけない。今回の課題の中に、身近な事柄をユーモラスに描くというものがあったので、主宰の人となりの魅力について書いてみた。 今は読書会もブームとなってい…
朝、大井川歩きに出るときは、おおよその方向や目的地をイメージしておく。漠然とでもその場所に行ってみたい、という気持ちが起きないと、勇んで家を出発する気にはなれない。 今日は、久しぶりに、旧河東村を訪ねようと思った。河東(かとう)は文字通り、…
子どもの頃から、モズは身近で好きな鳥だった。大柄なスズメのようなキュートなルックスで、タカのように狩りをするというのも魅力だった。 モズといえば、獲物を枝先などの刺しておくという早贄(はやにえ)が有名なのだが、僕はこれまで毎年モズを観察しな…
ノーベル賞受賞の科学者の講演を聞いた。 かなりかみ砕いて研究成果を話してくれたのだが、やはり途中で振り切られて、理解が追い付かなくなった。ただ、生物の細胞の話をする中で、合成とともに分解が重要であるという指摘が面白かった。 ふつうはモノが作…
読書会の課題図書で読む。 小学生の頃、子ども用の少年少女名作文学シリーズで、とても面白く読んだ小説だ。50年ぶりに読んで、ちょっと期待外れの面もあった。当時の本の子ども向けの要約や書き直しが上手だったのだろうが、もともと笑いのセンスが子どもに…
何年か前に、帰省時に東京の古本屋で購入していたもの。やはり鴨居玲(1928-1985)は気になる画家だったのだろう。今回、10年ぶりに回顧展で多くの作品を観て、初めて読んだ。 鴨居とも面識のあった美術記者の手になる伝記で、かなり綿密な取材に基づいて描…
暑き日を海に入れたり最上川 おくのほそ道ネタをもう一つ。 これも有名な句だが、読書会で読んだ入門書には、「暑き日」は暑い一日の意で、暑い太陽の意にはとらない、という解説がついている。しかし、暑い一日を最上川が海に流している、ということは理屈…
眠ろうとしていたが、夜更かしをしたためか寝付かれない。部屋の蛍光灯はつけたままだ。僕はそのとき、もう夢の世界に入っていたのだろう。しかし、夢の中の僕は、まだ目覚めていて現実世界にいると思っている。その時。 視界がぼやけて、一面、細かい光の点…
読書会で、中巻を読む。前半を扱った回は急用で欠席したので、議論に参加できたのは景行天皇からの後半だけだが、簡単にメモしておこう。 まずは、高千穂の宮から、神武天皇(カムヤマトイワレビコ)が、天下を治めるために東征して大活躍をする。道理で、僕…
1980年の10月、大学一年の時の購入した日付が入っている岩波新書。およそ40年ぶりに再読する。 少し前に、夢や希望について解説した本を読んで、その言葉のもつニュアンスを十分にすくい取れていないことに不満をもった。キャリア教育や心理学の専門家によ…
閑かさや岩にしみ入る蝉の声 芭蕉がこの有名な句を詠んだのは、元禄二年(1689年)5月27日で、新暦では7月13日に当たる。場所は、出羽国(山形市)の立石寺。「おくのほそ道」の旅の途中である。 かつて文学者の間で、このセミがニイニイゼミかアブラゼミか…
みんちょとは、言わずと知れているわけではないが、ハードロックバンドBand-Maidのギタリストにしてコンポーザーの愛称である。僕は、2月末に彼女たちの音楽に出会って以来、9カ月に渡って毎日聴き続けているのだが、音楽好きでもない僕にそうさせているのは…
読書会のために、おくのほそ道をざっと通読する。教科書などでさわりの部分を読み込んだりしたが、この有名な古典の全貌に触れたのは初めてで、達成感は大きい。 何より、どういう旅だったのかその内容がよく分かった。次に芭蕉(1644-1694)の人となりがわ…
絵本を届けたキヨミさんから、ていねいなお礼の電話をいただく。絵本は何度も読んだという。子どもさんに見せたら、とにかく絵がすばらしいとのこと。絵を描いた妻にそのことを話して、いっしょに喜んだ。 黒豆がたくさんあるので、石鎚様へのお参りのついで…
民俗学の学術的な論文集を読んだのは、おそらく初めてではないか。今まで入門書や人気学者の評論やエッセイしか読んだことはなかった。 しかも、自分にはちょっとした因縁のある本である。刊行当時に興味をもって購入したが、後の蔵書整理の時に捨ててしまっ…
少し古い本だ。出版後1983年に文庫化され、92年の3刷を購入している。何事にもおくての僕が、ようやく美術展を見だした頃だった気がする。 坂崎乙郎(1927-1985)には、旧時代の批評家の匂いがぷんぷんとする。 良いものは良いと断定をして、他をなで斬りに…
「古事記」を読んでいたら、坂の神様、というのがでてきた。 山の神様とか、海の神様とかいうならわかるが、坂の神様というのはちょっと違和感がある。坂というのは、何かある実体というよりも、土地の傾斜という状態のことだろう。そこを切り出して、神格化…
本当は図書館が苦手だ。図書館の本と上手につきあうことができない。家には購入して読んでない本がたくさんある。たまに図書館で借りても、たいていは読まずに返すばかりだったり、たまに読んでもそれが良くて結局買ってしまったり。 本好きなくせに、そもそ…
会社の同期会に参加しようとしていた。場所は本社のビルだが、工事で入口の場所が変わっている。幸い見覚えのある同期の女子社員がいたので、いっしょに開始時間ギリギリで会場に飛び込んだ。 広い会議室のようなところで、テーブルには皿盛りで料理が並んで…
少し前のことになるが、とても温厚な上司に仕えていたことがある。当時、同僚に仲の良い冗談が通じる人がいたので、いろいろ冗談を言い合ってふざけていたが、その上司がタヌキに似ていることをネタにしたものがあった。 まじめでやさしい上司だったから、陰…
雨も降りかけているし、午後からで時間もないし、ということで多礼(タレ)まで歩くのははばかられた。しかし、自動車で乗りつけるのはポリシーに反する。やや迷って、自転車を走らせることにした。 先日、偶然道端で挨拶をして知り合ったキミコさんの家に、…
これもまたコロナ禍の初めの数か月におけるドキュメンタリーのような本。あの戸惑いや不安を経験している身からすると、確かに熊本市の教育委員会と学校の対応は、群を抜いて迅速であり、見事だったと思う。 題名と出版のタイミングから、やっつけ仕事みたい…
コロナ禍の半年間のドキュメンタリーみたいな本。雑誌の連載記事を中心にした本だから、問題の指摘のみの部分も多く、雑多な印象だ。著者が高齢で行き届いた本づくりができないということもあるかもしれない。 しかし昨年、同じ著者の『戦後経済史』を読んで…
釣川の土手を歩いていると、前から手押し車にもたれて歩いてくるご婦人の姿がある。まずは挨拶と、秋晴れの話。念のため、ヒラトモ様のことを聞く。大井村でも知られていない神様を、ふつうには隣村の人が知るはずはないと思いながら。すると意外なことに、…
岸由二さんの「流域思考」に共感しながら、大井川歩きは、気の向くままに近所を歩き回るばかりで、大井川の流れをさほど意識したものではなかった。本筋で言えば、大井川が流れ込む釣川(つりかわ)の方へと関心が向かないといけない。 ということで、今朝は…
コロナがやや収束したのと、新しい職場になれたのと、夏の暑さが終わったのと、ダイエットが本格化したのが重なって、先月くらいから大井川歩きも復活した。 コノミ山への往復(9月22日)、ヒラトモ様ツアー(10月18日)、クロスミ様経由モチヤマ訪問(10月2…