大井川通信

大井川あたりの事ども

子どもの境界線

一年くらい前のことだ。僕が住む住宅街の真ん中には、遊具や砂場のある公園がある。自治会の仕事で待ち合わせていると、木製の滑り台の周りで、子どもたちが遊びだした。身体の大きさが違うから、同級生というより兄弟や近所の友達のグループなのだろう。もともと子どもが好きなので、話しかけて、いろいろな話をする。やがてメンバーが集まりだし、大人たちで目的地に出かけることになった。

その時、小学生低学年くらいの子どもが、また別の遊びを思いついたらしく、さも当然のように、僕にもいっしょについてくるようにうながした。おじさんは、向こうに用事があるからごめん。そう謝りながら、自分がいつの間にか「子ども」にカウントされていることに驚いた。