大井川通信

大井川あたりの事ども

鳥たちの冬支度

今朝、通勤の道で、ジョウビタキのオスとメスがにらみ合っている場面に出合った。オスは、車道の隅にうずくまって動かない。メスの方が、さかんに場所を変えたり、近づいたりして挑発する。付近は、広い原っぱの空き地があるから、どちらも譲れないナワバリ候補地なのだろう。 

事情を知らない人が見たら、求愛のふるまいに見えるかもしれない。しかし、厳しい冬を乗り切るための必死の戦いなのだ。「異文化」理解は難しい。あらためて間近く見ると、オスは歌舞伎のような派手なメイク、メスはスッピンのように地味だ。勝負の行方を見届けることはできなかったが、後でこの辺りで見かける方が勝者なのだろう。

カルガモも、暖かいうちは少数で子育てする姿を見かけたが、今は川の河口付近で大きな群れになっている。最近、川沿いの稲刈りの終わった田に、群がってエサをあさる姿を初めて見て、まるでミヤマガラスのようだと驚いた。

季節は、鳥たちが備える冬に向かっていく。