大井川通信

大井川あたりの事ども

膝が痛い

55歳寿命説に納得していたら、それを裏付けるかのように、左ひざに今までに経験したことのないような痛みが走るようになって、日常に不便するようになった。整形外科で診てもらうと、屈伸のし過ぎなどで筋を痛めたのではないかという。思い当るのは、先週ロープに頼るような急な山道で山城跡に登ったことくらいだ。それも寒波の影響で、しばらく歩いていない状態から、いきなりの遠征だった。

左足を一本の棒のように扱っている分には問題がないのだが、少しでも曲げると、力を入れなくても激痛が走る。椅子に座って曲げた状態をキープしている分には痛みがないが、深く曲げることはできない。なれないうちは、少しの動作でも顔をしかめっぱなしだった。なれてくると、たいていの動作は痛みなしにクリアーすることができる。こたつの出入りは、身体を支える椅子をつかえば大丈夫だし、階段を上るときは、痛みのない右足から、反対に下りるときは、棒状にキープした左足から一歩ずつ下ろしていく。

ただ車に乗り込むという動作は、いまだに移行錯誤でうまくいかない。ふだんは当たり前のようにしているが、シートに浅く腰を掛けてから、足をたたみつつ身体の向きを変えて乗り込む、という仕草がいかに複雑なものであるかに気付く。自動車というものの特異性については、頭で理解しているつもりだったが、今回は激痛とともに身体で納得せざるを得ない。

本来の寿命を過ぎたら社会貢献を、などときれいごとを言っていても、このままでは自分の面倒を他人にみてもらわないといけなくなりそうだ。節制しなければ、と自戒する。