大井川通信

大井川あたりの事ども

こんな夢をみた(締め切り)

テストの直前なのになんの準備もしていない、さあどうしよう、という夢はずいぶんみてきた。さすがに最近は頻度はだいぶへったが、社会人になってからも見続けた。実際の生活では、仕事が間に合わなかったり、成果がでなかったような失敗は絶えずで、仕事に苦しめられてきたにも関わらず、そちらの方の夢はめったに見ない気がする。あまり現実感がありすぎるためだろうか。

昨晩は、めずらしく仕事に追われる夢をみた。締め切りは数日後。書類の処理は何件もたまっていて、それぞれに複雑だ。ようやく一件一件を取り出して、机上に並べ、不足事項の手配などを考える。なんでもっとはやく手をつけなかったのだろう。時間さえあればどうにかできたはずだと後悔する。

それなのに、なぜかがらんとした深夜のモールのようなところを歩いている。パチンコ屋の店員だろうか、通行人を引き止めて、明日は〇〇タイムがありますよ、と店の宣伝をしている。その時間になって、お客が〇〇と声をそろえて叫んでいる間に、玉がじゃらじゃらと出るのだそうだ。パチンコをしない僕は、そんなサービスもあるのかと興味をもったが、いけない、いけない。こんなところにいる場合じゃない、仕事をしなくては。

ついに締め切りの日だ。しかしなぜかグラウンドでサッカーをしている。運動神経のない僕は、いくらボールをけっても思うように前に飛んでくれない。サッカーをしながら、どうせこれは夢なのだから、締め切りの仕事も僕がやらなくてもよくなるのだ、と考え始めている。一方、そんな無責任なことでいいのか、とも。あるいは、夢だからといってそんなにうまく仕事を免れるのだろうかと疑ったりもしている。

そうして目を覚ました。あの締め切りとは無関係な世界に戻って、正直ほっとする。