大井川通信

大井川あたりの事ども

ロック勉強中

バンドメイドの動画を見つけてから、彼女らの動画を見、音楽を聞き、情報を仕入れることに自由時間の大半を費やす日々が、三か月に渡って続いている。

彼女たちの音楽を理解するためには、基本に立ち返って、本場のロックを聞きなおさないといけない。80年代の後半に塾講師をしていた時は、ちょうどCDが普及しだした頃で、同僚の影響で手当たりしだいに購入していた。その中から、一人アルバム一枚に絞って、CD収納ケース一箱に納めたコレクションを作り、それを毎日一枚ずつ通勤の車内で聞くことにした。

片道約一時間だから、往復で2回聞くことができる。まずはビートルズやボブディランから。ニールヤングなんか初めて真剣に聞いたが、意外とよかった。

ネットでは、バンドメイドの動画についている英文コメントや、アメリカの掲示板などにも目を通す。よくわからないながら情報を取りたい一心で英文に目を通すのは、初めての経験かもしれない。あと、ほとんど聞き取れないながらも、欧米人のリアクション動画。バンドのビデオに対する自分たちの反応を映すものだが、再生数かせぎでやっているのが大半であっても、中には本当に狂喜乱舞しているファンもいる。

欧米では、もはやロックの勢力圏は小さいのだそうだ。ほとんどやりつくされて、ジャンルとして新しさのないクリシェになってしまった。かわりにずいぶん以前から、ラップやヒップホップが席巻している。あとコンピューターで手軽に様々な音楽が作れるようになって、ギターやドラムなど楽器の価値が低下したことも大きい。

だから、目新しい日本のガールズバンドにジャンルの再生の夢を託したくなるのだろう。なるほど、動画にはそんなコメントがあふれている。

と、こんなふうに、見よう見まねで新しい語彙の使い方を覚えながら、目下ロックのお勉強中です。