大井川通信

大井川あたりの事ども

こんな夢をみた(ハヤブサとヒナ)

リビングをのぞくと、片隅に丸いクッションみたいな大きな鳥の巣が落ちている。自分の家という設定にはなっているのだが、例によって夢の世界なのだから、部屋の様子も家の間取りも実際とはかけはなれている。しかし、例によって夢の中の自分は、そのことをまったく気にしていない。

丸い巣には、いつの間にか大きなスマートなタカがのっていて、その隣には親よりも大きい白いふわふわの羽毛にくるまれたヒナがいる。ひよこを数十倍大きくしたようなぬいぐるみみたいな姿で、明らかに親の大きさや形とバランスが取れていないのだが、こちらの世界ではそれで問題ないらしく、僕も当たり前のようにハヤブサとそのヒナであると了解する。

またか、と僕は思う。以前にもこんなことが何回かあった。一瞬夢の中の僕も、こんな大きな巣がどうやって屋内に持ち込まれるのか、あるいは誤ってどんな隙間から落ちてきたのか、疑問に思うのだが、それ以上の追究はしない。

気になって僕がのぞくたびに、ハヤブサの巣は位置を変えている。親が警戒して、危険をさけるために巣を動かしているのだろう。子育て中の親がどんな攻撃をしかけてくるかわからないから、僕も部屋に入ることができない。

妻にはそのことを注意し、子どもが知らずに入ってケガしたりしないように伝えてもらう。そうして、僕は一人でリビングの隣の部屋の寝具にもぐりこんで、寝ようとした。巣の撤去は、やはり専門家に頼んだほうがいいだろうかなどと考えながら。