大井川通信

大井川あたりの事ども

『せっけん ぷくぷく』大園由美子(文)/浜田洋子(絵)

福音館書店の月間予約絵本「こどものとも0.1.2.」の1998年2月発行の絵本。次男の生まれる前の年だから、20年以上も前の本になる。

小さな男の子がお風呂場の洗面器で、せっけんを泡立てて遊んでいる様子を描いている。シャボン玉にしたり、船やイルカのオモチャを浮かべて遊んだり。最後には、おにいちゃんが登場して、おとうと相手に背中を洗ったり、シャワーを使ったりする場面で終わっている。

言葉の遅かった次男が3歳から通っていた療育施設の図書室で、妻がこの本を見つけて気に入った。兄弟仲良くお風呂で遊ぶ姿が、表情から、身体つきから、当時の長男と次男にそっくりだったからだ。この絵を見ると、毎日二人をお風呂に入れていた当時が思い出されるという。

療育施設を卒園するときにもらったコピーの束を妻が大切にしているので、できたら本物を持たせてあげたいと思って、思いついたときには古書をネットで探していた。ただ、その後書籍化されていないこともあって、なかなか見つからない。

それが今回メルカリで出品されているのを偶然見つけて、届いた現物を見ると、ほぼ新品といっていい。ちょうど誕生日プレゼントに間に合った。当時の定価より安い350円だったけれど、妻には一生の宝物となるだろう。

 

せっけん ぷくぷく/せなかと ぷくぷく

ぷくぷく ぷわぷわ/ぷくぷく ぷわぷわ/ぷくぷくぷくぷく いいきもち