大井川通信

大井川あたりの事ども

里山の古墳を案内する

村チャコの常連ワタナベさんを連れて、大井の里山に登る。里山の頂上にある三角点に案内することを約束していたのだ。

倒れた竹が脇にやられて林道が歩きやすくなっているのは、山の作業で人が通ったためだろうか。そんな変化に敏感になる。斜面を登るときには、誰かのつけた赤いテープの目印をしっかり確認するようにした。以前はヤマカンで登っていたが、一度迷ってからは自信がなくなったのだ。

ヒラトモ様についてから、峰に沿って三角点を目指す。このルートは久しぶりだ。思っていたより歩きにくい。峰に沿って古墳がいくつかあって、その石室をワタナベさんが興味深そうにのぞく。

以前僕もそうだったけれども、古墳とは教科書で習ったり、文化財として管理されたりしているイメージがあるから、身近に無造作に存在することが意外なのだろう。この山が開発でもされない限り、調査の順番が回ってくることはないだろうし、それはもはや壊されるときだ。

標高123メートルの三角点も、円墳の盛り土の上に設置されている。木々が生えて自然地形と見分けはつかないが、斜面に石室が口を開けているからそれとわかるのだ。

林道の入り口まで戻って、そこでワタナベさんとは別れる。次はクロスミ様へ案内する約束をする。人を案内するのは、僕も張り合いがあるし、里山も喜んでいるだろう。

急いで家に戻って、パソコンの前で待機。ハードロックバンドBand-Maidの配信ライブを視聴する。気合の入った新曲も聴けて、充実の2時間だった。