大井川通信

大井川あたりの事ども

タワシとキノコとオサビシヤマ

次男は、小さいころから髪の毛が剛毛だったから、長男が「タワシ」とあだ名をつけてからかっていた。ずいぶん長いこと、タワシ君とか呼んでいたと思う。

長男は猫好きで、昨年末に実家に戻ってからは、猫の九太郎をそれこそ猫可愛がりしている、九太郎先生と呼ぶこともあるが、ふだんは「小ダヌキ」「小ダヌキ」と呼んで追いかけまわしている。

体重3キロちょっとで、短足胴長で目がまんまるの九太郎は、なるほどタヌキに似ている。長男はあだ名をつけるのが上手い。これはおそらく妻から受け継いだもので、妻はいかにも線の細かった子どもの頃の長男に、「ひょろたん棒切れ」とひどいあだ名をつけていた。よくわからないが、なんかわかる。

その長男もいつの間にかお洒落になって、すっかりイケメンキャラを気取っている。髪型が「キノコ」に似ていると指摘すると、「お父さんは、オサビシヤマだね」と返されてしまった。毛量のことを言われたら、ぐうの音も出ない。