大井川通信

大井川あたりの事ども

りぼんちゃんのやってきた日

九太郎に続いて、二匹目の猫が我が家にやってきた。7月7日の七夕生まれだから、生後半年になる。秋の雑木林のような、はなやかな体色をしている。あるいは、そこから抜け出してきたリスのようだ。おでこに縦にミカン色の模様が目立つ。

キクイタダキ(菊戴)という小鳥がいる。頭の上に菊の花びらを一枚載せたような黄色が目立つかわいい鳥だ。人なつこく、僕も二度ほど近くの枝に降りてきたのを見たことがある。一度は太宰府天満宮の境内だった。僕は、この猫を初めて見た時、キクイタダキに似ていると思って、すぐに気に入った。

前のお家では、猫バスというあだ名をもらっていたが、妻はおでこの蜜柑色をリボンに見立てて、りぼんという名前がいいという。僕は、妻のネーミングセンスに敬意を抱いているので、そくざに同意した。

二匹目の猫を飼うことには迷いもあった。九太郎を家族に迎えることで、思ってもみないような素敵な暮らしを体験できたという事実がある。複数の猫がいる生活も、きっと想定外の喜びをもたらしてくれるだろう。余計なおせっかいだろうが、なにより九太郎にとっていい相棒になってくれたらと思っている。

二階の僕の部屋に新しいゲージを設置したので、こうしてブログを書く背後で、りぼんちゃんがしきりとニャアニャアと話しかけてくる。それだけで新鮮な気分。