大井川通信

大井川あたりの事ども

こんな夢をみた(ある工場の倒産)

そこはリッカーミシンの立川工場だった。人の出入りに紛れて、中に入ってみる。天井が低く古い建物だ。ちょうど倒産の知らせがあった頃だろうか。父親の姿を探してみるが、もう退職したあとだろうと気づく。

受けつけの裏には、ひろい事務室みたいなのがあるが、事務員もみな作業着を着ている。なぜか僕も事務仕事を手伝わされる。ミシンの代金で回収できていない分を集計する表で、きれいな小さい字で数字が書き込まれている。そうか、まだパソコンが普及する前の時代なんだなと思う。倒産したのだから、こうした作業も必要なのだろう。

食堂に行ってみると、外国人らしき料理人が三人、雑談しながらまかないを食べている。すっかりやる気をなくして、次の仕事の話でもしているのだろう。

午後5時のサイレンが鳴る。足早に退勤する人たちといっしょに、僕も工場をでた。