大井川通信

大井川あたりの事ども

コロナの足音

昨年の今頃、新型コロナの感染防止ではじめての緊急事態宣言が出た時、感染者数の動向からその脅威はわかっていても、地方都市でなかなかそれを実感することはできなかった。通勤途中の山深い道で、おばあさんがマスクを着けて歩いているのを見て、少しこっけいにすら思えたことを覚えている。

そんな頭の中の観念的な恐怖も、日々感染対策を行い、感染者の情報に具体的に触れることを通じて徐々に収まり、むしろコロナ疲れ、コロナ慣れという状況になっていた。ところが、ここにきて、第4派が現実の問題となったあたりで、この地方都市にもコロナの足音が確実に迫ってきた。

仕事関連でもかつての職場の同僚が感染した。実際によく知っている人の感染にはリアリティがある。市内での感染情報も昨年からずっと断続してしたが、自宅と目と鼻の先の(二階の窓からもよく見える)総合病院でクラスターが発生した。

次男の勤める老人介護施設でも職員に感染者が出て、消毒作業で大変だったと言って帰ってきた。幸い感染は広がらなかったようだが。

リニューアルされた疫病除けのクロスミ様にはお参りもすませてある。我が家に勧請したヒラトモ様や山の神様にも、よくよくお願いしなくては。