大井川通信

大井川あたりの事ども

いよいよ開店

待ちに待った飲食店の開店日である。緊急事態宣言が解除され、今月から妻の水曜夜のヨガ教室通いが再開したので、その送り迎えをしないといけない。公民館での一時間半の教室の待ち時間の間に、ショッピングモールのカフェで本を読んで時間をつぶしたりするのだが、今日は開店のお店で夕食をとることにする。

この飲食店の話をすると、あなたは世界が狭いと妻が心底嫌な顔をするので、うかつには口にできない。行きの車の中で、我慢している僕に気づかってか、妻からその話を持ち出してくる。ただの気まぐれかもしれないけれど。

モールのフードコートは大変なことになっていた。予想と違って完全に仕切りをつけて、中華とラーメン屋の二店舗が出店していたのだ。いずれも人気店だから行列ができていたが、僕は迷いなくいつも食べている中華の方を選ぶ。

自分の日常の空間の中で、この贔屓の中華を食べるという(今までならありえない)体験をしてみたい。店によって若干味が違うし、不慣れな新規開店時は味が落ちると思うが、それならそれを確かめてみたい。

餃子は美味しかったけれども、麺類の方は味が違って明らかに下手な作りだった。だが、それもよし。開店初日限定の餃子の携帯ストラップをもらって、きげんよく帰る。