大井川通信

大井川あたりの事ども

馬の掲示板

馬名を検索すると、一頭ごとの馬のプロフィールやら戦績やらの記録が充実したサイトがあって、そこに掲示板がついている。

僕にも贔屓の馬があるから、その馬の掲示板をさかのぼって見るのは楽しい。

掲示板だから、熱烈なファンもいれば、アンチもいる。アイドルや芸能人などのファン(オタク?)と構図は同じなのだが、そこにお金をかける、損得がからむという要素があるから、なおさらなのだろう。

二歳の新馬戦の頃からはじまって、数年後に引退するまで、こうした議論が続く。大きなレースの前後にはひときわ盛り上がる。ファンの強気で過大な期待と予想。アンチによる冷やかしや批判。その論調が、レースの結果という現実とともに、一変する。

すでに結果がわかっている立場から、ファンたちの議論をたどるのは面白い。運命を知っている神のような立場から、人間たちの喜怒哀楽を見下ろせるからだ。

贔屓の馬のライバルたちの掲示板ものぞく。結果的に、贔屓が勝っていくストーリーを味わうのが楽しいのだ。ちょっと、アンチのいじわるな気持ちが混じっているのかもしれない。

馬が引退すると、掲示板は急にさびしくなる。熱烈なファンの誕生日おめでとうコメントを最後にして。ただ、その馬の子どもたちが生まれて活躍したりすると、その祝福などでまたにぎやかになる。

競馬は奥がふかい。しかし、こんなものをながめて時間をつぶしている時ではないのだけれども。