大井川通信

大井川あたりの事ども

めまいの襲来(眩暈その1)

午前中、かなり神経を使う出張の仕事があったからかもしれない。昼前に職場に戻っても、なんとなく気分がすぐれない。耳鳴りもひどくなって、何かが来そうだと思っているうちに、はっきりとめまいの兆候が表れた。

机にすわっていても、立ち上がれなくなるほどだったから、ソファーまで移動して横になる。目を空けていると天井がぐるぐると回り出す。それを目で追っていると、余計に気持ちが悪くなるから、こんなときはそっと目を閉じてひたすら嵐が通り過ぎるのを待つしかない。

今回の発作が今までと違うのは、周囲の世界の回り方だ。従来は、せいぜい天井が回るくらいだったけれど、今回は、頭をあげた状態で前を見ると、高速のメリーゴーランドに乗っているみたいに景色が右から左へと流れている。

自分でもこんなことがあるかと驚いたくらいだから、おそらく初めての症状だったのかもしれない。ただし、気持ちの悪さの程度では最悪という程ではなかった。以前は救急車を呼んだことさえある。顔を歪めてつらさに耐えるようなこともあった。

今回は、横になっていればなんとかしのげる程度だ。経験上寝てしまえば、当然不快さを感じずにすむし、時間の経過で症状が改善する。時々目を覚ましながら、三時間くらいで歩けるくらいには回復した。そのあと、数時間机にすわって気分の改善を見計らって、午後8時ごろ職場を出て車で自宅に戻る。