大井川通信

大井川あたりの事ども

めまいの経過(眩暈その4)

その後もめまいとの付き合いは不定期に続く。

たとえば、2007年の3月23日、4月5日、4月11日にめまいが続いたというメモがある。この時は年度替わりの仕事上の繁忙期に加え、美術プログラムと読書会の準備とめいっぱいで頑張っていたときだ。身体や精神の疲労とめまい発作の関連はあるし、そういう場合は余震みたいに発作が続くことがある。

この前後のことだと思うが、繁華街を歩いていて発作に襲われたことがある。天神の日本銀行が建て替え前のクラシカルな外観の時で、その脇にへたり込んでしばらく動けなかった。確かタクシーでなんとか駐車場まで戻り、車の座席を倒して横になって回復をまった記憶がある。

外出中の発作が一番困るが、街で動けなくなるような経験はこの時だけだから、発作の頻度自体が実際にそこまでないということなのだろう。

そのあと何年も経って、家で夜中に発作に襲われたことがある。普通の発作ならどんなにきつくとも耐えるだけでいいわけだが、この時は救急車を呼んで救急病棟でみてもらった。家で救急車を呼んだのはその時だけである。よほどきつくて家族は脳溢血などの疾患かもしれないと考えたようだ。まったく立ち上がれない僕をシートのようなものにくるんで数人で運んでくれて申し訳ないしありがたいと思った。

その後の職場でも寝込んだという記憶はそうそうない。おそらく重い発作は何年もでないということがあったのだと思う。次に印象に残っている発作は、数年前の、ウイルス性の発作が何回も起きたことである。この時は一度飲んだ記憶のあるゼリー状の薬がまるで効かなかった。だから真正の(?)発作は、今回が久しぶりということになる。