大井川通信

大井川あたりの事ども

夜の音

夜中、目を覚まして、ブログを書いていると、ふと窓の向うから、ゴオーっという大きな音が聞こえてくる。花火が長く続くような爆発音にも聞こえるし、列車が通過するような轟音にも聞こえる。それが長く続き、起き出して窓を開けても、闇の向うでその音はしばらく続いていた。

時計を見ると、午前1時20分。この真夜中に尋常ではない。スマホで検索すると、雷情報のTwitterがすぐに見つかり、それによるとこの付近の海沿いで落雷があったそうだ。便利な世の中になったものだ。しかし、あの轟音の長さからすると、よほど大規模な落雷だったのだろう。案の定、こちらでもザアーっと雨が降り出して、夜の屋根を雨がたたきはじめる。偏西風の影響で、この辺りの天候は西から崩れるのだ。

もう少ししたら、こんな真夜中に、遠くの森からホトトギスの叫ぶような鳴き声が聞こえてくるだろう。平安朝の人々のように僕も初音を楽しみに待ちたい。

そういえば、数日前、早朝に猟銃の音が聞こえたことがあった。里山に入るとイノシシ狩りのそれは日常茶飯事だが、部屋で聞いたことはなかったと思う。都会の人なら、なんて田舎に住んでいるのだと驚くだろう。