大井川通信

大井川あたりの事ども

カラスの攻撃

仕事の帰り、都市公園の出口あたりを歩いていると、すぐ近くの茂みでカラスがうずくまっている。少し近づいてみるが、どこかケガしているのか遠くまで飛ぶことができない。心配してみていると、近くの低い電線に数羽のカラスが集まってきて、ガアガアと激しく鳴き出した。初めはカラス同士のケンカかとも思ったが、状況がわからない。

電車の時刻もあるので不穏な様子のその場を離れて、歩道を歩き出したところだった。不意に頭の近くに鳥の羽音がして、羽ばたきの風が頭をかすめた。こんな時は混乱して後ろを振り向くこともできない。カラスが街路樹伝いについてきているのだ。何メートルか歩いた場所で、また同じ攻撃を受けた。

子育て中のカラスの巣の近くでカラスに威嚇されることは聞いたことがあるが、ここは歩行者が多い道沿いで近くに巣がありそうもない。考えられる理由はこうだ。

傷ついて動けない仲間の近くにいた僕を、彼らは仲間への攻撃者ととらえたのだろう。仲間の助けを求める声でやってきた彼らは、僕をターゲットに絞って追い出しの攻撃を開始したのだ。都会のカラスだから、人を必要以上に恐れないところがある。

攻撃を受けるのは、ある意味光栄だが、あのケガのカラスがちょっと心配。