大井川通信

大井川あたりの事ども

旅客機再入門(その2)

すぐに飛行機にのる機会があったので、空港でじっくり旅客機の機体を観察する。

やはり、かっこいい。しかし、どことなく単調な風景だ。かつてのジャンボのような個性的なスタイルの4発機や、DC-10のように尾翼にもエンジンを備えた3発機の姿はない。

どの機体も両翼に大きなジョットエンジンを吊るした双発機ばかりとなってしまったのだ。それに丸みをおびたずんどうの太めの胴体。どれも、ザ・旅客機というスタイルで合理性はあるのだろうが、ちょっと物足りない。エアバスも、ボーイングも機体の大きさの違いはあっても、よく似ていて区別がつかない。

これにはエンジン性能の向上やコスト削減、騒音対策等の理由があるようだが、かつては3発機以上に認められていた太平洋の横断などの長距離飛行が双発機にも許されるようになったことも大きいらしい。

それでも機体の表示を単眼鏡で読み取って、エアバスの320と321、ボーイングの767と777の機体の区別をつけることができた。僕がいつも利用している中型機ボーイング737はさすがに見分けられる。その他、小型の双発機が目立っていて、調べるとエンブラエルというブラジルのメーカー(エアバスボーイングにつぐ世界第三位)の旅客機であることを初めて知った。

機体は同じでも航空会社ごとのカラーリングの違いや、特別なラッピングを楽しむことはできる。これからは僕もスカイマークばかりでなく、乗りたい機体を選んで航空会社を決めることにしよう。