大井川通信

大井川あたりの事ども

こんな夢をみた(中庭の恐怖)

白い衣装を着た三人が、三角形の中庭に閉じ込められている。まわりを取り囲むのはガラス張りの平屋だ。そのうちの二人が肩を組んで、中庭の通路を歩いて、突き当りのガラスの前まで突進する。

自由意思で歩くというより、何者かにつかまれて無理やり突き動かされたという風だ。

室内は暗いから、ガラスに近づくと、並んだ二人の顔がぼんやりとガラスに映る。二人の顔を歪んで見えるけれど、恐ろしいことに、正面に並んでいる顔は「自分」のものではなく、中庭にいるもう一人の顔になっている。

そのあと僕の顔を奪ったもう一人(三人目の男)は、どうやら頭がおかしくなってガラスに突進し命を落としてしまう・・・

ところが、僕が体験したと思った中庭の出来事は、実はホラー映画の中の場面だったのだ。とても印象の強いシーンだったのだが、なぜか三人目の男がどうなったのかを具体的に思い出すことができない。僕は、この映画について感想を書こうとしているのだけれども、三人目の男のことがあいまいでは、よい映画評にはならないだろう。

見たばかりの映画なのにそれが不思議でしようがなかった。