大井川通信

大井川あたりの事ども

こんな夢をみた(止まる噴石)

ごつごつした岩山のようなところを、集団で歩いていた。遠くに噴火口が見えて、溶岩が流れたあとみたいな斜面が広がっている。阿蘇にいるような気分だった。

少し離れたところに小さな石が落ちていて、溶岩が固まったものだとわかったので、記念に持ち帰ろうと近寄った。すると、噴火口から水蒸気のようなものが立ちのぼって、突然火山が噴火し始めたのだ。

豆粒みたいに小さな石が一つ飛んでくるのが見えた。やがてその数がどんどん増えていく。なぜか、時間が止まったみたいに、周囲の空間にたくさんの噴石が浮かんでいるように見える。映画の『マトリックス』でネオに向かって撃たれた無数の銃弾が止まってしまった映像みたいだ。

その光景はとても魅力的だったが、これ以上噴火が大きくなると危険だろう。僕たちは傘を拡げて道を急いだ。傘で噴石が防げるのか少し心配だったが、なんとかトンネルの入り口までたどりついて、暗いトンネルの中を急いだ。このトンネルの反対側まで歩けば、そこは噴火の影響はないだろう。そんなふうに考えていた。