大井川通信

大井川あたりの事ども

こんな夢をみた(忍軍)

僕は、忍者の一味だった。一味の首領は、女忍者で、仲間の中には裏切り者も交っているようだった。ただ、僕の忍びの技術は高く、もし攻撃されたとしてもそれを破るのはわけはないと思っていた。

ある時、女首領と僕、そして若い女忍者と三人が何者かに追われていた。大きく円形にえぐり取られたクレーターのような石だらけの土地の、側面の道を駆け上がっているときに、その敵に追いつかれた。

それは、土でこねられたような巨大な人形で、人間の何倍もの背丈がある。追いすがって、僕たちを引きずりおろそうとするのだ。ただ、なぜか僕はその土の化け物の弱点がわかっていた。

頭の上部に化け物をコントロールするものが埋め込まれているはずだ。頭めがけて手を突っ込むと、案の定、筒状の物体があって、それを抜き取ると、怪物はもろくも崩れ去った。

そのまま側面を登りきると、そこからはさらに深く広い穴が垂直に掘り下げられており、そのはるか下には森が見える。僕は,怪物の頭部から取り出した本体をその穴に投げ捨てた。すると、首領は、本体がどんな風になったのかを気にしだす。たしかに、落しただけでは復活する恐れもあるだろう。

すかさず若い忍者が、穴に飛び込んで、ゆっくりとはるか底へと舞い降りていく。本体を確認しにいくだろう。やがて彼女は、同じように円を描いて舞い上がってきたが、その姿は、なぜか半身が人間で半身が竜になっていた。