大井川通信

大井川あたりの事ども

小倉でB級グルメする

安部さんの文集の件で、仕事を早く切り上げて、小倉に外田さんに会いに行く。早く着いたので、京町まで歩いて、娘娘に昼食を食べに行く。肉焼き飯を注文。いい年をして、こんなカロリーの高そうなものを昼間から食べていいのかなと思うが、他に食べたいものが思い浮かばない。

40年前に、新入社員として小倉に赴任したとき、河村さんという支社長がいて、出来の悪い社員だったけれど可愛がってもらった。彼の教えがいくつか印象に残っているが、昼食は毎日違うものを食べよ、というものがあった。

同じ予算でも、毎日違うものを食べれば舌も肥えるし、話題も豊富になって営業にも活かせるということだったと思う。しかし、結局僕はその教えを活かせずに、今でも料理の味はわからないし、食通の話は下を向いて聞くしかない。

以前一度食べたときはあまり美味しいとは思わなかったが、福神漬けを混ぜて食べたらけっこううまかった。個人経営なのにえらく愛想のいい店員さんに、美味しかったですと言って退店。

駅ビルのスタバで、外田さんと待ち合わせて、安部文集について相談。丁寧にアドバイスしてもらって、どうにか形になるめどがついてほっとする。美術系の内容については、外田さんが手を加えてくれそうだ。

昨日は、久しぶりに玉乃井に出かけて、安部さんのお兄さん夫婦と待ち合わせた。安部さんのポートレートを探してもらい、遺影にも使ったという笑顔の写真を借りてきた。遺稿の件では、行橋の宮田さんを通じて、東京の沖野さんにも連絡してもらった。吉田さんにも映画評関連資料の補正を依頼している。いろんな人を巻き込んで、もう後には引けない状態だ。

安部さんのことだから、無理しなくていいよといいながら、喜んでくれているだろう。

帰りは、暗くなったホームで、いつものかしわそばの「肉増し」を注文して、電車待ちの10分でかき込む。