少し前から、お風呂場の混合水栓の蛇口をひねると、キーッという嫌な音が響くようになった。それがだんだん大きくなって、今ではガチョウが首を絞められたときの悲鳴みたいになっている。それと同時に、シャワーヘッドの付け根から水が漏れるようになり、こちらも大量に飛び散るまでになった。
水回りの修理は荷が重い。かといって悪徳業者に頼んでしまうリスクも怖すぎる。それで覚悟を決めて、次男の用事で仕事を休んだ日の午後を修理にあてることにした。
まず、風呂場の蛇口で水漏れ修理はしたことがあり、水量を調節する部分のコマ(ケレップ)を取り換えるのは難しくない。今回も、ケレップを含んだ安価な修理セットを購入し、蛇口のスピンドルを外して、目につくパッキンとケレップを交換したら異音が収まった。
ふと気になって、コマを外した部分の奥をピンセットで探ったら、その下にすり減った大き目のパッキンが挟まっているのに気づいた。ちなみにもう一つの蛇口も念のためにコマ、パッキンの交換をしたが、そんなパッキンは見当たらなかった。
もしかしたら、前回交換したときに古いパッキン?を残していたために大きな異音につながったのかもしれないが、どうだろうか。
シャワーの交換は、メーカーごとに規格が違うのでやっかいだ。もともとの混合水栓とシャワーは両方ともKVK製だ。メーカーはTOTOやタカギなど10以上もある。ナフコブランドのシャワーヘッドとホースのセットには、各社の混合水栓とのアダプターが5種類ほど入っている。KVK用以外は無駄になるがこれは便利だ。このアダプターを介してホースをしっかりつなぐことができた。
シャワーヘッドは今は手元ストップ機能が付いているものが多い。しかしこれは混合水栓に逆流防止機能(逆止弁)がないと使えないということなので、不安だったので止めた。どうやらこれは正解のよう。シャワーとカラン(蛇口)の切り替えレバーに「一時止水機能」がないものは(うちにはない)だめなようだ。
ただしヘッドの面積が広く、穴が小さいので、湯の感触も気持ちがよく、メーカーがいうには40%くらい節水になるみたいだ。また、今回のホースは1m60cmあり、従来のものより20cmばかり長い。風呂場の掃除のためにもう少し長さがほしいといっていた妻には好評だ。
シャワーセットと補修部品を併せて5千円程度。良心的な業者でも数万は取られていただろう。久々に家族からの評価をあげることができた。