今回は、あからさまに舞台が北九州市の小倉のあたりだった。夢の中ではっきりそう意識していたが、実際の街並みと似ているかというと、そんなことはなかった。
宿泊したホテルを出て、夜の街に観光に出た。しかし繁華街のような場所はなく、ひと気の少ない工場街や倉庫街といった雰囲気だ。だだっ広い道に外国人たちが繰り出して、ボール遊びのようなことをしている。インバウンドで外国人が増えたのだなと気づいたが、彼らは全員ネパール人のような風貌だった。
観光の道連れが二人ほどいたのだが、そのうちの一人は子連れの地味な女性で、見かけとはちがい積極的で知識もありリードしてくれる。
目当ては韓国のアトラクションだったが、容易に見つからない。リーダー風の女性が、お寺の前の広場に建てられてのだと教えてくれるが、そういえばお寺の前に子どもの遊びのような空き地があった記憶がよみがえった。
しかし韓国のアトラクションを観ることはできなかったようだ。いつのまにか駅前に出たが、そこだけは博多の駅ビルのようだった。
駅前広場を取り囲むように駅ビルの両翼から回廊のようなビルが伸びている。その屋上に立っていると、駅ビルの中心からまばゆい光が伸びて来て足元のビルにぶつかった。レーザービームのアトラクションだろうか。光線は様々な方角に打ち出される。そのうちの一つに撃ち抜かれて、僕はビルから落ちそうになった。