2017-01-30 蜷川 演劇 初戯曲のミニ芝居は、成功裡に終わった。勉強会の場所が、百年の歴史を持つ旧旅館で、虚構のネタに事欠かなかったから。年末のテレビで、蜷川幸雄も言ってたっけ。記憶を組織するのがよい芝居、と。
2017-01-29 ゼロ記号 演劇 三人の勉強会用に、簡単な芝居の台本を書く。その場で実際に演じてから、演劇を論じ合う、という試み。日常の居室を舞台へと転轍するためには、意味を欠いたゼロ記号の配備が不可欠、と実感した。
2017-01-29 なまず 日々のこと 今年で子育てが終わる。 夫婦で、昔子どもたちを遊具で遊ばせた公園を散歩してみる。 冬日が暖かい。 近くの神社まで足を伸ばすと、神様の前で、狛犬と一緒に石のナマズが向きあっていた。
2017-01-26 埴谷 思想家たち CDで埴谷雄高の洒脱な語りを聞く。 台湾での少年時代、空気銃でスズメを撃ち落とした経験が、自分の文学につながっている、と。 しかし、そのスズメは比喩であって、本物の他者でないようにも思える。鳥を眺めながら、ただ暮らしている者からすると。
2017-01-24 吉本 思想家たち 部屋を片付けていたら、吉本隆明の講演CDが出て来た。 胎児期をふくむ母子関係からすべてを語っていく、重機のような論理。 たしかに、乱暴さが言葉を輝かすことも、あるにはある。
2017-01-23 ミヤマホオジロ 鳥たち 神社の崖下の草むらに、ミヤマホオジロが来ている。 スズメのような地味な身体に、派手な黄色いマスクをかぶって。 真っ黒なサングラスに、逆立てた髪。 小鳥レスラーのマスクマン。
2017-01-22 クロスミ様 大井川歩き 1年以上ぶりに、クロスミ様にお参りする。初詣になるので、梅酒の小瓶をおそなえして。 林道の途中で、初めてウソに出会った。黒い頭に鮮やかな朱色のマフラーを巻いたような、天神様のあの小鳥。 アトリの冬羽の雄や、アオジ、シロハラにも会えて、里山に、もっとおいで、と招かれたようだった。