2024-01-01から1ヶ月間の記事一覧
職場に生命保険の営業の人が出入りしていて、来るときは毎日小さな手作りの新聞(メモ?)を配っている人もいる。その中になそなぞコーナーがあって、毎日ひとつなぞなぞが載っている。答は翌日に発表される。今では、ネットになぞなぞのサイトなどがあるか…
著者の安冨信哉(1944-2017)が亡くなったあと、2018年に真宗文庫として再刊されたもの。 以前に末木文美士の論文集『日本の近代仏教』を読んだが、今回の本は、あくまで浄土真宗大谷派の「近代教学の伝統」の視点から明治大正期の社会の中での仏教の動きを…
妻は小物をつくりながら、いつもYouTubeの政治系チャンネルを聞いている。もともと新聞もニュースも世間の事はなんの興味もなかったのに、動画を見出してからは、こんなものにはまっている。単純明快な理屈で、誰かを目の敵にするという論理が娯楽になるのだ…
新年になって一か月が経とうとしている。宇部へのプチ家出から始まった一年は、僕にとって幸先のいいものではなかったが、家族もそれぞれに難局を迎えているようだ。 長男は、転職活動で内定をもらい今のレアメタルの会社を辞めることになりそうだ。初めの転…
昨年11月に風邪をひき始めてから、地元をほとんど歩かなくなった。例年なら年明けには地元の神様に初詣にでかけて日本酒の小瓶を供えるのだが、今年はずるずる遅くなってしまった。体調の問題だけでなく、身近な人間関係のストレス、休日の予定が増えたこと…
バードウォッチャーを自称して、一時はその記事も多かったが、近頃はすっかり鳥のことも書かなくなった。思い返しても、この冬は街中でイソヒヨドリのメスの姿を見かけたくらいだ。あとミヤマガラスの群にも会えた。しかし、フィールドを歩き始めさえすれば…
吉田さんとの例月の勉強会。僕はよいテーマが思いつかず、最近のブログから新語についての記事をまとめてレジュメにした。「おっさんビジネス用語」「食い尽くし系」「時間を溶かす」「押し活」「宗教2世」など。 新語が浮上する背景には、価値観の変化があ…
20年前以上に出版された宗教社会学の入門書を、今回ようやく読了した。何度か手にとっていたし、2010年に読み始めた日付が書き込まれているが、その時は挫折してしまったのだろう。この間、廃棄本にしようと思ったことさえある。すでに文庫化され安価に手に…
副題が「J・オースティンの世界」の岩波新書。オースティンの人物と作品の解説、その時代背景の説明、それが長く愛読され特に近年において人気が再燃している事情などを解説する。オースティンの入門書といっていい。 僕はまだ二作品しか読んでいないが、そ…
小雨の中早朝から家を出て、前回のようなドタバタはなく、午前9時過ぎに教会に着く。先生はちょうどご先祖の奥津城(墓所)にお参りにいこうとしていたところだった。地元では一番美味しい「宗像最中」を持参。井手先生は物々交換とつぶやいて、別のお菓子…
女優の何某さんといっしょにカフェに入る。緊張している僕に、思ったことをそのまま口にして会話したらいいとアドバイスしてくれるが、両隣に、サラリーマン風の客と友達同士の女性客がいたので、結局何も話せなかった。 彼女の知り合いも店に来てしまったの…
雨の土曜日。妻を整骨院に送り迎えしたり、ショッピングモールのカフェで本を読んだりと、平凡で平和な休日の一日を過ごす。 ただし、今日1月20日は、僕には大切な記念日だ。 ちょうど10年前の今日、僕は地元の里山の頂上付近で「幻の神様」だったヒラ…
橋爪も大澤も僕が若いころからの社会学のスターだが、近年出版される入門書の類はどうも感心できないことが多かった。しかし、該博な知識と視野の広さが要求される分野では、二人から学ばなければいけないことが多いと、『ゆかいな仏教』に引き続いて気づか…
出張にでた。 主張先は遠方で、僕は線路沿いを歩いて帰っていた。一緒の職場の仲間も少し先を歩いているらしい。線路わきに巨石があるところで追いついた。僕があとから巨石に登っているときに、彼らはまた先に出発してしまう。 線路を歩いているときに、い…
『自負と偏見』が面白かったので、オースティンの6つの長編小説を読んでみようと思い、一番薄くて読みやすそうな一冊を手に取った。22、3歳の時書かれて、27歳の頃推敲後完成されたものの出版の機会に恵まれず、ようやく没後に本になったそうだ。 残念なが…
定年になってから年賀状を辞めようとしていたが、今年はいよいよ自分の分の年賀状は一通も出さなかった。年末年始の年賀状の制作と対応は、長い間僕には頭の痛い問題だっただけに感慨深い。いったい誰に出すべきなのか、どんな内容がふさわしいのか、その辺…
東京から九州に住まいを移して30年以上が経ったが、風土や習慣などの違いに気づくことが多かった。お祭りの縁日で、「東京ケーキ」というお菓子が売られているのも、東京ではまったく見たことのない屋台だけに印象に残った。 地元の人には子どもの頃からなじ…
読書会で、コレクション日本歌人選(笠間書院)の藤原定家(1162-1241)を読む。精選された50首に見開きページで解説がついているからわかりやすいのだが、なんとも難解で技巧的な歌が多くて、読み進めるのに閉口した。 平安時代は400年近く続き、その…
毎日記事を書くことのメリットは、自分の愚かさに触れざるを得なくなることだろう。ふつうわざわざ何か書くときは、自分がいかに優れているかを自慢したいという下心があるのは仕方がない。毎日書いていると、自分では得意になっているつもりでも、底の浅さ…
子どもの頃、初めて見た景色(原風景)は以前からずっとあったものだと思い込んでしまう。だから子供心に、本物の日本国総理大臣は佐藤栄作総理であり、本物の米大統領はニクソン大統領、プロ野球の優勝チームはいつまでも巨人軍であるという思い込みがあっ…
実家の建物を父親といっしょに見上げている。「実家」といっても、場所以外は、僕にはまったく見慣れない建物だ。 建物の西側は空き地で雑木林が広がっている。その向こうに4階建ての社宅が見えている。(これはかつての姿。ただし空き地はとうの昔につぶさ…
昨年で『構造と力』が出版40年ということだから、中沢新一のこの本も、すでに文庫化はされているが同じく出版されて40年を過ぎたことになる。 1983年は、僕も大学の最終学年になって、他大学の今村先生のゼミに参加したり、自分の大学で法社会学のドイツ語原…
禅宗には、江戸時代に遅れて伝えられた黄檗(おうばく)宗という宗派がある。それとともに黄檗様という新しい建築様式が中国の明から伝えられた。禅宗様は鎌倉時代に中国の宋から伝えられた様式だから、そこには400年をこえる時代差がある。 専門的な研究は…
読書会の課題図書。これは僕が選んだもの。何年か前、職場の若いイギリス人の女性がオースティンのファンだと言っていたので、薄い英文の要約版で読んだことがある。面白かったので、原作を読みたかったのだ。実際にとても面白かった。 作中の名言を選ぶとい…
飼い猫の九太郎がいなくなった。アメリカンショートヘアみたいな黒白の柄の短足マンチカンだ。ふだんは車にのせることはないのに、なぜかドライブに連れて来てしまい、逃げられたようだ。 九太郎にはGPSがとりつけてあるようで、腕時計型の受信機で、九太郎…
いろいろばたばたして、10時半近く教会に着く。井手先生はスーツ姿だから外出の予定があるのだろう。しかし一時間くらいは話ができるそうで、ほっとする。 お供えの日本酒「剣菱」を奉納すると、井手先生が、あなたとは不思議なことがあると感心される。どう…
行橋に年始の挨拶に行こうと思って、前日からネットで時刻表を調べる。この日は午後から小倉で読書会があるので、ある程度早く出たら午前中の訪問が可能だ。 運悪く雨で、荷物も重い。駅まで車で行き駐車場を利用することにしたが、乗車予定の電車は階段を駆…
ホテルの宿泊で、またまた恥ずかしい失敗をしてしまった。 格安のビジネスホテルのフロントで、カードキーと部屋番号の描かれた紙片をもらう。フロントで聞いた「701号」を記憶していたので、その部屋の前に行くと、ストッパーが挟まれて部屋のドアが閉まっ…
昨年末、浅田彰の『構造と力』が出版後40年で、初めて文庫化された。それで、年末年始休みには、この本をはじめとする当時の現代思想ブームの本を読み直してみたいと考えて、なんとか『構造と力』だけは三が日で読み終えた。 今では思想書が文庫になるのは珍…
元日に北陸で大きな地震が発生したが、二日には羽田で旅客機の爆発事故が起きている。ニュースでは「火災」と速報されたが、映像を見ると滑走路で着陸した大型ジェット機が走りながら大きな火柱をあげている。 なんもかんも大変な世の中はつづいていくが、そ…