2024-01-01から1年間の記事一覧
前回エンドレスエイトを使って打ち合わせなしの寸劇を演じた書店の店主のもとへ再度赴く。九月も半ばというのに、35℃くらいはある。早めに津屋崎についたので、はじめて蔵屋敷の路地に足を踏み入れる。安部さんのお墓にもお参り。 店主に今日の日付を確認し…
現代美術家の外田久雄さんと、小倉のコメダで会う。昨年は安部さんの遺稿集を一緒に作ったので何度も会う機会があったが、今年は初めてだ。 実は昨年の共同作業をきっかけにして年末に何かの企画を始められたらと話していたのだが、お互いが忙しくて実現でき…
吉塚商店街(リトルアジアマーケット)のアジアンプラザでの子どもたちへの支援事業に参加を誘われたので、内容がよくわからないもののとにかく顔を出してみることにした。ネパール語の学習を始めた僕が参加するプログラムは、19時からの「母国語教室・個別…
僕は宗像市の非公式ゆるキャラであるテンちゃんの着ぐるみ制作のクラウドファンディングに参加したから、テンちゃんを一か所に派遣する権利を持っている。 以前に中の人である高崎さんが、鎮国寺でイベントをした際に、お年寄りからひどく喜ばれて拝む人まで…
吉塚市場がいつのまにかリトルアジアマーケットと名乗っていることを、職場の同僚から聞いていた。もともと細い路地が通っているだけの小規模の古い商店街だった記憶がある。 先月からネパール語学習を始めたのがきっかけで、漠然と学びのための縁を求めて訪…
たぶん、特別な事情がなければ、鷲田小弥太(1942-)の本を今さら購入することはなかったはずだ。玉乃井の小さな本屋さんで、何か一冊軽めの本を買おうと探したときにたまたま鷲田の新書が目に入ったのだ。他に候補がなかったし、老境の鷲田が目前の死を考…
近所の浄土真宗の聞法道場で毎年開催されてきた羽田信生先生の講義が今年でひとまず終了するのだという。僕は部外者ながら、2010年の第一回から、毎回ではなかったものの参加させていただくことができた。聞法道場の皆さんには大変お世話になった。 それまで…
英語を勉強するだけでも、日本語との仕組みや発想の違いがわかって、ヨーロッパ近代に生まれた特殊な世界観の根っこを見ることができるような気がする。例えば必ず主語をたて、それを起点に言葉の秩序を組み立てる点。 ただし、非西欧的な言語である日本語も…
ネパール語実践の場面は、朝昼晩に行くコンビニのレジだ。通勤の時間だから、レジ前には列が並び、無駄な時間を取ることは許されない。「ナマステ」「サンチャイフヌフンチャ」(こんにちは。お元気ですか)という出だしと、「ダンネバード」「フェリべトゥ…
朝日新聞の一面コラム「折々のことば」が始まったのは2015年4月で、今年で10年目になるようだ。三年前に新聞をとるのは止めるまでは、毎日楽しみに読むほどではなかったが習慣で目を通して、なるほどと思える言葉は切り抜いたりしていた。はっとするような特…
新潮文庫での増補版を読む。自分が司会進行を務めるオンライン読書会での課題図書なので、ようやく半分強読み終わったところ。本当は苦手なジャンルの物語だけれども、一般の読書好きの人たちのコミュニケートするためには、本屋大賞で評価されるような人気…
また、やってしまった。3年ぶりの二度目である。 妻の通院の送り迎えで、医者の近くのショッピングモールで待ち合わせをしていた。無料休憩所だから、ペットボトルのお茶を飲みながら、本を読む。 妻が医者から戻ってきて買い物をすませたので、僕はカバン…
僕の実家が秘密基地のような作りになっている。僕が特殊な異能力をもっていて、基地内では無敵なはずだが、いつの間にか「弟」が僕の部屋に入り込んでいた。「弟」は最近売り出し中の若手政治家のような態度のニヤケた嫌な奴だ。 基地内では僕と「弟」の主導…
年齢を重ねると、過去が膨大になるばかりでなく、若いころには明確だった時間軸がぐにゃりと歪んでしまう。すると、最後の砦である「年齢」以外の大切な年数の経過を見過ごすことになる。 施設や学校勤務の頃、運悪く「周年記念」にあたると、準備が大変だと…
涼宮ハルヒは夏休み中の8月17日に、SOS団の面々をいつものように駅前の喫茶店に召集する。夏休みもあと2週間だ。団員たちのアンケートを取って、夏休みでやりたいことを残りの期間ですべてやろうという趣向だ。金魚すくい、蝉取り、花火等々定番の遊…
4つの短編を収録。いずれもアニメ化されて、それぞれ印象的なエピソードだったもの。人物の台詞までかなり忠実にアニメ化されているから、小説を読みながらまるでアニメを見直しているような既視感があって、正直なところあまり新鮮味がなかった。普通に考…
コンビニでバイトのネパールの人たちと、朝、昼、晩と会話を楽しむようにしているが、コンビニのレジは忙しいし、並んでいる人がいたら時間は取れないから、二言三言の挨拶がせいぜいとなっている。駅前や公園にはネパール人らしき人がいるが、さすがにむや…
家の帰って妻から頼まれた作業をやろうとして、さてスマホがない。帰ってからテレビの前に倒れこんで動画を観ることしかしていないから、家の中でどこかに置き忘れるということはない。職場用のバックの中をくまなく探してないとわかると絶望的な気分になっ…
僕は作文の書き手だ。ある時期から、そう自覚するようになった。作文は多くの読者を持たない。持つ必要はないし、持つこともできない。だから多くの人に読んでもらうための条件を満たす必要はない。有名な作品や事象を扱わなくていいし、大向こうの受けを狙…
「カナ・カヌボ」は、ネパールの一番普通の挨拶で、「ごはん食べた?」という意味らしい。厳密に言えば、食事前の時間帯によりふさわしい挨拶なのだろうけれど、それにこだわらなくてもよさそうだ。 お腹が人間の基本。お腹がいっぱいなら幸せな気分がすいて…
午前中は、まずモノレールで黄金(こがね)市場に向かう。26日が松邑さんの命日だから、おじさんがいつも座っていた木造市場の路地にお参りしようとするが、様子が違う。アーケードのあるメインストリートはいつも通りだが、路地の入口にはロープが張ってあ…
OVERGROUND Gallery 2(福岡市美野島)を会場とするセカンド・プラネットのインスタレーション。5年前、小倉で展開した作品を再構成した展示で、以前外田さんからはそのコンセプトと概略を聞いていたので、ある程度内容を予想して会場を訪れた。ところが予…
二階で、姉が誰かからの電話を受けている。僕は階段の途中でそれを見上げている。階段の途中からは、窓もないのに、家の隣の空き地(通称「原っぱ」)が見えている。雑草が刈り取ってあるから、原っぱが整備されたあとの時期だろう、と考える。 僕の腕に痒み…
【同世代としての愛憎】 読書会の課題図書。2012年出版。著者赤坂真理(1964-)とほぼ同年齢の女性メンバーの推薦によるものだが、なるほど僕にとっても同じ時代と空間の経験を感じさせる同世代の文学表現だった。 同世代という精神的なフェロートラベラー…
※友人のどうあげ先生から、「大井川ガイドブック(概要版)」の感想が届いていた。実際は、先月末に原稿を送付した翌々日には送ってもらっていたのだが、こちらが一月近く気づかなかったのだ。お礼が遅れたのは申し訳ないし、これをもっと早く読んでいたらこ…
夏風邪療養中元気回復企画第3弾。 こういう時は、前向きにお楽しみな計画を考えるのが一番。療養はもう終わってしまったけれども、書き残したメモで記事にしておこう。 ・まず、ハルヒのラノベシリーズを全巻読むこと。現在11冊中3冊読了。特にアニメ化され…
お盆にもかかわらず開いている眼科医に朝から並ぶ。9時開始だが、8時には先に二人が並んでいて、8時15分には受付と待合室が開放された。あっという間に20人以上が待合室に殺到する。8時半には簡単な問診が始まり、先生の診察も9時前に始まるというスムーズさ…
土曜日から喉が痛くなって、日曜日の午後には熱が出た。夜には37度8分まであがった。熱は翌朝には下がって、その後は平日が続いたが、喉の腫れと痛みは続いた。 喉からの風邪はいつものことだけれども、今回は様子が違うことがある。僕の風邪は、喉の痛みと…
体調もだいぶ良くなったので、津屋崎に出かける。安部さんの文集の整理をしていて、もう少し在庫の活用をしたいという気が起きたのだ。ネット情報で、旧玉乃井で書店を開いた若者がいるらしい。10冊ばかり渡すことができたらと訪ねたのだ。 さいわい営業中…
シャワーの交換がうまくいったことに調子にのって、「家事・DIY」のカテゴリーまで作ってしまった。次にできることはないか? そういえば、お風呂場(ユニットバス)の扉の内側の取っ手が取れてしまっている。長男が見かねてボンドで接着してくれてしばら…