大井川通信

大井川あたりの事ども

大井川歩き

馬場浦池「大非常」

夕方帰宅中にのぞくと、馬場浦池の栓がぬかれていて、ごぼごぼと水が流れ出している。このペースではすぐに水はなくなるだろうと翌朝見ると、小さな水たまりをのぞいてカラになっていた。 ため池の年間使用サイクルはよくわからないが、例年この時期に水抜き…

村の賢人のインタビューを決意する

村の賢人原田さんと話すようになって10年になるだろう。この間、対面で一番丁々発止の議論をしてきたのは原田さんだった。いつもではないが、批判めいたことを踏み込んで話したこともある。そういうことができるのも、僕がだれよりも賢人のすごさに感心して…

「やっこみー」におまかせ!

久しぶりに「やっこみー」で会食する。 メンバーは三人。ヒラトモ様参道脇で農園をするアツコさん(ひろちゃんの娘さん)と、その友人で実家で老人ホームを経営するコノミさんだ。それに僕の名前を組み合わせて、この集まりに「やっこみー」というニックネー…

大井川歩き(タグマ編)

「老害事件」から休日でいうと3日目に当たる朝。今朝も涼しいファミレスに逃げずに、また快適なリビングでの自堕落な動画鑑賞に逃げ込まずに、大井川歩きに出発する。 今日は市街地の方に足が向く。1日目は釣川に沿って宗像大社まで。2日目は里山を抜けて…

煩悩を焼き尽くせ!(里山編)

今朝は昨日より1時間早く家を出て、里山の中に入る。100メートル程度の山でも上り下りはこたえるし、ミカン畑がソーラーパネルに代わってからは、農作業で登る人がおらず、雑草が伸び放題で歩きにくい。 脇道を入って、山中のため池を見に行く。このため池の…

大社帰りに賢人の納屋(ギャラリー)に寄る

ふらふらになってたどり着いたのは、村の賢人原田さんの納屋兼ギャラリーだ。 僕は、ここ数日の精神の振幅を、原田さんに吐き出す。金光教の学びの高揚と老害騒動の失意との間のふり幅だ。原田さんに話すことで考えがまとまり、自分の腹に収まるということが…

煩悩を焼き尽くせ!(大社編)

翌日、早朝から真夏の大井川歩きに出かける。ファミレス楽ちん読書を禁じ手にして、自分に試練を与えるためだ。熊鈴、笛、杖を用意して里山に入ろうかと思ったが、雑草と高低差を恐れて、平坦なコースで宗像大社に向かう。 それでも直線距離で片道4キロの道…

プチ大井川歩き

このところ足に違和感があって、用心して歩くのをひかえている。右ひざのかすかな痛みが続くから、それをかばって不自然な歩き方になってしまう。こうなると大井川歩きもご無沙汰になる。 通勤の電車の窓から、駅の近くの住宅街に気になるものを見つけた。背…

マスマル橋のたもとですべてがつながる

昨日、大井川歩きの遠征で目覚ましい体験ができたので、今日も夕方、競馬の京都大賞典のレースをテレビで見てから、一時間ばかり地元の大井を歩く。 大井川のマスマル橋を渡ったところに、小さな坂があって、かつてサカ屋敷と呼ばれた民家の入り口になってい…

かっちぇワナの思い出

村山田に入って確かめると、電車から見えなかった庚申塔は、土手の陰のところにしっかり残っていた。電車や車の窓からの一瞥がいかにあてにならないかがわかった気がする。ただうれしかったのはそれだけではない。 鉄道の線路をくぐる小さなトンネルをでたあ…

「山荘」に住む人は?

久々に休日の早朝から、大井川歩きをする。方向さえ決まればおっくうな気持ちは消えるから、電車からだと撤去されたようにも見える庚申塔の現状確認をひとまずの目的にする。 まず街道沿いの平井を通って、目的地の村山田を目指す。平井では、笠仏様や元禄時…

夕闇の田んぼを歩く

定年後半年が過ぎて、そろそろ自分自身を立て直さないといけない。定年という区切りをデッドラインとして、自分なりの緊張感を維持していた生活のタガがはずれて、また新生活の糧を得るための仕事に慣れるのにも時間がかかり、家族にもあれこれの心配事もあ…

百合とススキの話

秀円寺の裏から大井へと古い石段を降りていると、斜面に咲く百合の花が目に入った。白い花弁に赤い細かい斑点がはいっているのが目をひく。市の花であるカノコユリであることは、植物にうとい僕にもすぐにわかった。カノコ(鹿の子)は、シカの背中にある斑…

影絵の村

夕方近くなってから大井川周辺を歩く。 ムラの賢人の納屋兼ギャラリーを訪ねても不在。二冊目の新詩集が出来上がっていたので、代金を置いて一冊もらう。薄暗くなった庭に何か黒いものがひそんで、こちらを見ている。見つめ返すと、草むらに消えていった。タ…

夜の音

夜中、目を覚まして、ブログを書いていると、ふと窓の向うから、ゴオーっという大きな音が聞こえてくる。花火が長く続くような爆発音にも聞こえるし、列車が通過するような轟音にも聞こえる。それが長く続き、起き出して窓を開けても、闇の向うでその音はし…

雨上がりの大井川周辺

午後から雨があがったので、大井を歩く。大井川の堤がくねくねと微妙にうねっているのを心地よく思いながら原田さんのギャラリーへ。主人は不在だったが、詩集のストックもごっそりなくなっている。さて、どこぞで出張販売会でもしているのだろう。 行く当て…

原田可菜人さんの新詩集

大井川の堤を歩いて原田さんを訪ねると、村の賢人は、座布団の上で昼寝をしている。納屋を改造したギャラリーは、風通しが良くて気持ちがよさそうだ。 四分冊で出すという原田さんの新しい詩集の一冊を購入して、さっそく目を通すと、その内容に驚いてしまっ…

大井川桜紀行

桜が満開で、すでに散り始めている。空が荒れ渡っているので、近所の桜を見てあるくことにした。桜は、やはり青空に映える。 僕の住む住宅街の向かいの病院のある丘は、ぐるりと桜が植えられている。その先の交差点も、桜の街路樹が並んでいる。花見の時期に…

クリスマスの大井川周辺

年末の休日で、寒い中大井川周辺を歩く。気分がのったら、クロスミ様かヒラトモ様にお参りしようと思いつつ。秀円寺の脇を降りていくと、お寺の境内の杉の切り株と、鎮守の杜の無残に切られた大木の幹が目に入って、気が滅入る。 近くで農作業しているご婦人…

ナガイさんの息子さん

村チャコで、ナガイさんの息子さんと話をする。息子さんは、先年亡くなったお母さんの記録を残そうとして、いろいろ調べるうちに、僕の作った手作り絵本「大井始まった山伏」に興味を持ったそうだ。 お母さんは力丸家のおなごしさん(お手伝いさん)をやって…

田島様まで歩く

かつての聞き書きなどを読むと、かつて近在の村人や子どもたちは、大きなお祭りのときなど田島様(宗像大社)まで平気で歩いていたようだ。大井川歩き復活のイベントとして長距離を歩きたいが、今の体調では里山に入るのは不安がある。田島様までは片道4キロ…

梅雨の晴れ間の大井川歩き

快晴だけれども、じとっと汗ばむような陽気。 ババウラ池を久しぶりにのぞくと、カイツブリのつがいが、豆のように小さな二羽のヒナと一緒に泳いでいる。浮巣には白い卵が残っているが、孵化できなかったものなのか、温めて遅れて孵化するものなのか。 二羽…

大井のマダムズトーク

筑豊名物のお菓子を手に入れることができたので、用山ツアーでお世話になった好さんの「ひさの」とアツコさんの家に差し入れにいく。 アツコさんの家では、ひろちゃんの奥さん(アツコさんのお母さん)がお友達のナガタさんとお茶会をしていて、誘われるまま…

河東村を歩く

朝、大井川歩きに出るときは、おおよその方向や目的地をイメージしておく。漠然とでもその場所に行ってみたい、という気持ちが起きないと、勇んで家を出発する気にはなれない。 今日は、久しぶりに、旧河東村を訪ねようと思った。河東(かとう)は文字通り、…

釣川浄土(黒豆をいただく)

絵本を届けたキヨミさんから、ていねいなお礼の電話をいただく。絵本は何度も読んだという。子どもさんに見せたら、とにかく絵がすばらしいとのこと。絵を描いた妻にそのことを話して、いっしょに喜んだ。 黒豆がたくさんあるので、石鎚様へのお参りのついで…

大井川歩き(空振り編)

旧大井村には、その北側に100メートル程度の里山の丘陵が連なっている。南側の50メートル程度の丘陵は、開発されて住宅で埋め尽くされており、僕の家もそこにある。北側の丘陵の峰の東の端にヒラトモ様が鎮座しており、西の端にクロスミ様のホコラがあるとい…

庚申塔の消失

休日早朝の大井川歩き。ババウラ池の底の水たまりには、エサをあさるサギがいるばかりだ。カイツブリのヒナの凛々しい姿が目に浮かぶ。君のことは忘れないでおこう。 どこに行きたいのか、どのくらい歩きたいのか、なかなか方向が定まらずに、駅の方面にぶら…

ビブリオバトルのバトラーをする

この時期なので、オンラインでのビブリオバトルで、バトラーになって本の紹介をした。以下は、その時の原稿の一部。 みなさんは、自分の住所を聞かれたら、どんな風にこたえますか? たとえば、〇〇県△△市✕✕番地、とこんなふうに答えると思います。でも、こ…

山懐の斎場にて

ようやく雨が上がったので、コロナ禍のステイホームですっかり重くなった身体を引きずって、大井川歩きに出る。大井川の水かさも増して、流れの勢いも強い。散歩中、小さな水路からもドクドクと水音が響いていて、一歩間違えれば大きな水害をまねく国土であ…

大井川花見歩き

なんとか一息付けたので、日曜日の朝、大井川周辺の桜を見に出かける。 しっかり覚えている場所以外でも、カンを働かせてうろ覚えの場所を訪ねると、桜は見事な花で出迎えてくれる。ほぼ満開で、やや散り始めている木もあるくらい。 ババウラ池には、水がた…