大井川通信

大井川あたりの事ども

鳥たち

カイツブリのゴミ屋敷

今年もババウラ池では、夏前にカイツブリのヒナを見つけることができた。例年とちがって水抜きもなく安心していると、ヒナも巣立った池に、親が一羽残っているのに気づいた。 道との境の灌木が切られてしまったために、丸見えの場所に浮き巣があるのだが、材…

カラスの羽づくろい

通勤途中のコンビニで、車を停めて昼食のサラダを買う。コンビニに近づいたとき、街道のわきに広がる田んぼの電線に止まった二羽のカラスが目に入った。 過去にも、別の場所で、いやに仲良く寄り添うように並んでいるカラスを見たことは何度かあって、ほほえ…

フクロウの顔

津屋崎玉乃井に出向くと、安部さんの従兄の人がいて、安部さんの容体がよくないという。暗然として家に戻る。安部さんの大学時代の同人誌仲間の宮田さんに電話を入れる。 夕方、ヒメハルゼミの鳴き声を聞くために、大井の集落へ下りる。鎮守の杜では、目当て…

イタチ木登り、タヌキ危険、カッコウ鳴く

職場の窓から、目の前の林を眺めていたら、高い枝をイタチが伝っている。すぐに方向を変えて、根もとまで走りおりてしまった。あわてて外に出てみると、ずっと先の茂みがゴソゴソしている。その神出鬼没ぶりに驚いた。 また別の日。通勤の車で、街中のコンビ…

キビタキとの再会

新しい職場の窓には、予想以上にたくさんの鳥が訪れる。コゲラとヤマガラとメジロから、いちどきに歓迎を受けたことは前に書いた。 いつも草むらでごそごそしているのは、シロハラだ。その近くで、草の実をついばんでいる小鳥だいるので、よく見たら、アオジ…

ヤマガラ・コゲラ・メジロ

三つとも、それほど珍しい種類の鳥ではない。こうした小鳥たちは「混群」といって、別の種類が一つの群れをつくって移動することがよくある。 それでも、街中の建物の窓から、一本の木に同時に三種類を見つける機会はそんなに多くはないと思う。 シジュウカ…

ハトは速い

川沿いの土手の道を車で通勤している。 いろんな鳥とすれ違ったり、鳥が横切ったりする。時々、川の上を飛ぶ鳥と、並んで走るようなことがある。 鳥がいったい、時速何キロくらいで飛ぶのか興味があるから、そういうときは、わざと鳥のスピードに合わせて走…

生き物の春

庭仕事をしている妻が、人懐こい可愛い小鳥を見つけたという。お腹がオレンジで、背中が黒で、白い紋があって・・・ジョウビタキにちがいない。基本的に人なれしているジョウビタキの中にも、びっくりするくらい人懐こい鳥がいたりする。 でも、ジョウビタキ…

雨の日の鳥/晴れの日の鳥

雨の日、津屋崎の安部さんの家に遊びに行こうと思って、用山の峠を抜けると、玄界灘が見渡せる下り坂の電線に大きい鳥が止まっている。トビかと思って通り過ぎたのだが、ちょっと違和感がある。少し先に車を停めて、双眼鏡で振り返ってみる。 トビよりずんぐ…

百千鳥の季節

今年は暖冬で、二月半ばにようやくきた厳しい寒波もすぐにひいてしまった。暖かいので散歩していると、職場近くの松林で、不意に小鳥たちのさえずりに取り囲まれる。松の枝先の松葉に顔を突っ込んだり、垂直の幹に止まって、樹皮の割れをついばんだりする。…

蜜柑と翡翠

うつうつ、くさくさした気持ちで道を歩いていた。考えないようにしても、いつのまにか考えてしまう。考え出すと、ぐるぐると止まらなくなる。いかりやうらみつらみなどの感情がわきだして、あふれだし、のみこまれる。そのとき。 道のわきの水路のよどんだ流…

ハヤブサを見た

昼休み、河口付近の商業施設にお昼ごはんを食べに行く。すぐ頭の上の空を、二羽の鳥がもつれながら飛んでいく。カラスか何かがじゃれているのかと、反射的に思った。 しかし、川の向こうに逃れていった一羽はハトで、取り逃がした方の一羽は、今度は急転回し…

大風のなかのチョウゲンポウ

冬の嵐のような大風の中、自在に飛び回る鷹を見て、気持ちが高まったという話。 僕の住むあたりより山側の集落で車を走らせているとき、鷹らしき鳥の姿が目に留まったので道路わきに車をとめて、単眼鏡をもって外に出た。 鷹は二羽いる。細長い翼の先がとが…

鳥たちと虫たちと

通勤で、川沿いの道を下流へ車を走らせる。そのとき、上流へと川をパトロール中のミサゴとすれ違う。鋭い眼光で獲物をねらっている狩人の登場に、僕のほうにも緊張が走る。 堤の下には、アトリやチョウゲンボウのいた農耕地が広がっているが、今朝はその気配…

チョウゲンボウの狩り

二年前の冬、チョウゲンボウを見た、という記事を書いた。アトリを探し歩いている冬枯れの農耕地で、久しぶりにチョウゲンボウに出会った。 電線に姿勢よくとまるすっきりとしたシルエットは、一見して鷹だとわかる。カラスよりは一回り以上小さいが、尾羽が…

木彫りの熊とホシフグとミサゴの海

流木をひろおうと思って、砂浜を歩いていると、一抱えもあるような木彫りの熊の置物が打ち上げられている。鼻のあたりは無残にもげていて。またしばらく歩くと、小さな丸々としたフグが落ちている。全身黒っぽいが、無数の白い斑点が並んでいてきれいだ。あ…

キジも鳴かずば

職場近くの農耕地で、道の脇に大きな鳥の影が見えた。車をとめてよく見ると、キジのオスである。数年前、このあたりでメスを見た。家の近所の畑でつがいを見たのは、もう10年近く前のことだ。鳥見を続けていて、見たのはそれきりだから、市街地が広がるこの…

小鳥たちの混群に包まれて

背の低い木々の明るい林の中を歩いているとき、突然、周囲に小鳥たちの気配がして、いつのまにか小鳥たちの群れに包まれている時ほど、鳥好きにとって至福の時間はないだろう。 これはおそらくカラ類の混群(いくつかの種類の小鳥が交ざった群)だろうと思い…

鳥と猫の友だちの話

はじめは鳥の話。 高校の頃、一羽のセキセイインコが庭の物干しに止まったのを、母親が捕まえて、家で飼うようになった。羽の先が背中でクロスするのが特徴だった。家族で可愛がっていたが、僕が庭で鳥カゴを運んでいる時に落としてしまって、インコはカゴを…

『ある小さなスズメの記録』 クレア・キップス 1953

この世界のあらゆる生き物は、種類として、グループの一員として存在していて、その種の名前において認識される。スズメとか、タヌキとか、キリンというように。 僕が、今日生まれて初めてトラツグミを見た、と言って喜んでいるときも、たまたまその林の木の…

メジロのさえずり

松林の中を歩いていたら、小鳥が飛んできて、松の梢のてっぺんにとまって、さえずり始める。葉の落ちた枝の先だから、よく目立つ。こんな振る舞いは、ホオジロかカワラヒワのはずなのだが、ずっと小さい。 メジロだ。しかし、メジロは、集団でやってきて、木…

鳥にも年齢がある

子どもの頃持っていた理科学習漫画『鳥の博物館』を古書で手に入れて、パラパラとめくっている時、「ながいきくらべ」というページがあった。トビが120年生きるなんてことが真顔で書かれていてびっくりしたが、さすがにそんなことはない。それでも、実際には…

日曜日のデデポッポ

日曜日の朝、外に出ると、デデポッポポー、デデポッポポーと、どこからともなくのどかな調子のキジバトの声が聞こえる。こればかりは、住む場所が千キロ離れようが、50年の時間を隔てようが、変わらない。 それで、ブログに、「日曜日のデデポッポ」という記…

旅の途中のオオソリハシシギに会う

昼休み、浜辺を歩いていると、ミサゴが海の上を砂浜と並行に飛んでいく。筋肉質の白い姿に見とれていると、また一羽あとを追うようにして飛行する。青空をバックに直線的に羽ばたき、滑空する姿は美しい。 ミサゴを見ると、ついつい近くに知り合いがいると…

春の革命

今日、家の近所の商店街で、初めてツバメをみた。一羽だけだったけれど、力強く宙を舞っていた。やがて後続の仲間が姿を見せるようになるだろう。 昨日、職場の植え込みで、スズメがしきりにもう一羽のスズメの背中に乗ろうとする。数秒間背中の上で羽ばたい…

行く鳥・来る鳥

数日前、大井川の土手の近くを歩いていると、足もとから一せいに飛び立つ鳥の群れがあった。ハトかムクドリだろう。電線に止まった一羽に双眼鏡を向けると、なんとツグミだった。冬の野原では単独行動が目立つツグミも、群れで渡りに備える季節になったのだ。…

春の鳥

朝風呂に入っていたら、ホーホケキョというさえずりが小さく聞こえる。今年は暖冬だから、真冬なのにビックリするくらい温かい日にウグイスのさえずりを聞いてはいたが、春先に聞くのは初めてである。それも自宅で、というのはうれしい。 トンビのピーヒョロ…

あなた、ハトじゃないわよね

田んぼのがひろがる脇の道でのんびり自動車を走らす。電線から大柄の小鳥が地面にダイブする。モズだろう。この冬もとうとうモズのはやにえを見つけられなかったと、ちらっと頭をかすめる。 畑の脇の小屋の屋根の上で、青い鳥がしきりに尾を振っている。その…

鵺(ぬえ)の正体

この冬、冬鳥をあまり見かけないと思っていたら、自分が実際に鳥見に歩いていないことに気づいた。鳥たちは、こちらが関心をもって戸を叩かないと、ほとんど姿を見せてくれることはない。 久しぶりの好天の大井川歩き。双眼鏡の焦点を合わせたり、目当ての場…

獲物のあがる日

海からの風が強く、波も荒い日、朝から松林の上にはカラスが飛び回っている。こんな時、二羽で追いかけっこを始めるカラスが必ずいる。どこかはしゃいでいるようだ。 夏には子どもたちが占拠していた浜辺も、今は荒涼として、鳥たちが獲物があがるのを待つえ…