大井川通信

大井川あたりの事ども

仕事

働く老人

JRでの通勤は、8年ぶりくらいとなる。その時は一年だけだったから、その前というともう十数年前のことになる。10年ひと昔とは言うが、今の時代はさらに時のスピードが加速しているだろう。 通勤の電車内の風景で、明らかに変わったと思える点がある。通勤…

定年後一か月

定年後、ようやく一か月経った。定年とはいっても、職場は古巣に戻り、ただ仕事内容と立場が全く変わる、ということで、ハードな転勤みたいなものだから、なかなか大変な一か月だった。 勤務時間が少し短くなり、職務上の責任が軽くなる、という点では楽だっ…

DIY的仕事

退職後の仕事は、団体の事務局を一人で担当する仕事だから、なにもかも自分でやらないといけない。今まで大きな組織に所属していたし、ポジションが上になることで、自分でやることの量はどんどん減っていった。 たまたまでしかないけれども、自分の地元で歩…

退職祝

儀式など儀礼的なことが苦手である。わかった上で嫌だというのではなくて、どういう匙加減でしたらいいのかわからないから、苦手意識があるということだと思う。まして、自分が主催して、友人・知人に声をかけることを考えたら恐怖だった。 結婚式など特に避…

本の力

定年前最後の職場では、比較的自由のきく立場だったから、仕事に関係のある本を自分のデスクの後ろの書棚に並べるようにした。 基本的に新しく読んで、仕事に少しでも掠る内容の本を、読んだ順番に並べていく。二年間で並んだ本は100冊くらいだったけれども…

パソコンが苦手な男

毎日ノートパソコンと向き合って仕事するという生活をもう何十年も続けているが、そのつど必要最低限の機能しか覚えないから、まったく上達しない。これはプライベートでも同じ。いまだに文字だけのブログを書くのが精いっぱい。 40年近く前に会社に就職した…

片付けられない男

今は実務から離れてしまったけれども本業は事務屋さんなのだが、とうとう最後まで書類を扱うのが苦手なままで終わってしまった。紙から電子データへと移行した時代だが、旧態依然たる職場なので、最後まで紙の情報が主役だった。 情報を加工するという実務に…

あと二か月

定年まで、あと二か月となった。退職金の請求手続きをしたり、正式な退職の通知が来たりして、それらしい雰囲気にもなってきた。ただ、もう少ししみじみとした淋しい気持ちになるのかと思ったがぜんぜんそんなことはなかった。 定年となっても、あと5年間は…

さて、次の試練は

ベンヤミンの読書会をなんとか乗り切ったと思ったら、次の資格試験の受験日が一週間後に迫っている。今年度は区切りでいろいろ詰め込もうと計画しているのだから、しょうがない。 今度の試験は、とくに難しいというわけでないので、先月の登録販売者の試験が…

介護と教育

人は生まれてからしばらくの間は、その能力を右肩上がりに向上させるために他者の助力を必要とする。これが教育であり、その専門的な支援者が教育者だ。 その期間を過ぎれば一人前となり、自己の力で能力の維持とバージョンアップを図ることができる。しかし…

介護研修修了

介護職員初任者研修が終了した。最終日の修了テストも無事合格し、はれて修了証明書を手にすることができたが、とにかく予想外の収穫が大きな研修だった。 まず、土日を終日、13日間使って実施する研修がかなりハードだったこと。自分が体力的に衰えているこ…

介護職員初任者研修9日目と10日目

9日目は、終末期介護。人工呼吸や胃ろう、人工透析など、延命治療の具体的な話を聞く。いくらか知識はあるつもりだったが、この問題についてばくぜんとしかイメージしていなかったことに気づく。たとえば、6月のコロナ感染症では、僕は酸素投与で済んだが、…

環境整備月間

11月に入って今年度も完全に折り返しモードに入った。夏からのカウントダウンも続けていて、2日で150日を残すところになったが、やはり日数では、あまり切迫感がない。資格試験の受験日や読書会の発表日などを区切りや目標にしているけれども、それでやる…

介護初任者研修7日目と8日目

7日目は、排せつに関連した介護。おむつは最終手段であって、それが当人たちにとってどれほど具合の悪いものであるかが強調される。最後のおむつ交換の実技の前に、その原則が徹底的に刷り込まれるのだ。現場の実態が理想とは違うことは、講師の話からも伺え…

介護初任者研修5日目と6日目

5日目は、移動に関する実技のある研修だった。ほんのさわりの部分の学習なのだろうが、ボディメカニクスの考え方には目を開かされた。 支持基底面が広いほど安定性を増すが、狭いと不安定になるかわりに運動性を増す。だから寝返りをさせるときは、利用者の…

朋あり遠方より来る

もうすぐ退職だけれども、仕事仲間で友人といえる人はいない。もともと飲み会が嫌いだというのもあるが、仕事と趣味(プライベート)との完全な二重生活をしてきたことがおおきいだろう。仕事上の人間関係はそこだけにとどめて、それ以上踏み込むことはなか…

介護初任者研修3、4日目のことなど

二週目の土曜日も座学で、認知症の勉強がメインだった。話しなれている講師のようで、受けを狙っているところもみえて、かえってそこがうるさく感じられる。講師の人柄の良さは伝わってくるのだが。 疲労のためなのか、午後から視界に閃輝暗点(せんきあんて…

介護初任者研修二日目

今日の講師は、前日のように初めから感じのいい人ではなかった。黒塗りの高級車をスクールに乗りつけて、ちょっといかつい感じだったのだ。デイサービスの経営者ということだったが、話しぶりも含めて、むしろ僕が事前に想定していたような講師像に近かった…

きついなかでやさしくあること

介護職員初任者研修が始まる。これから一カ月半、土日が終日つぶれるのは、正直たいへんだ。しかし、介護の仕事をやるうえでの基礎的な資格だから受けないといけないし、経験のないものとしていろいろ学んでおきたい。 ただし、実際には、それほど期待はして…

ラスト半年

定年までの半年を切った。この機会に、なかなか区切りのつかない人生に区切りをつけてみようと思っている。 三か月前に、こちらの思いとは全く関係なく、人生に区切りというか終幕がおりかけてしまった。あらゆることが中途半端なままだったが、何の言い訳も…

『人は化ける!組織も化ける!』 中川政男 2005

昨年、ある経緯があって、ネットで購入した古書。実物を手にしたことに満足して読む気はまったくなかったのだが、かつてこの書の書名で笑いあった同僚と再会する機会ができたために、ネタとして読んでみることにした。 意外なことに面白い。子どもの頃は引っ…

「登録販売者試験」を申し込む

来年度から介護を仕事にするために、まずは「介護職員初任者研修」の受講を申し込んだ。10月から11月にかけて、土日を利用して13日間にわたる講座だ。一カ月半ほど土日が終日つぶれるのだから、意外と大変かもしれない。ただしこれは真面目に受講さえすれば…

宴会というもの

新型コロナウイルスの感染拡大で、昨年から職場関連の宴会の大部分が中止となっている。おそらく本年度いっぱい、この傾向は続くだろう。僕にとって定年前の二年間であり、本来であれば、宴会への出席が多かったはずで、むしろそれが重要な仕事みたいなポジ…

『マネジメントの基礎理論』 海老原嗣生 2015

サラリーマン生活が最期を迎える頃になって、大慌てで仕事やマネジメントに関する実用書を読んでいる。僕が所属してきたのは、ある意味とても緩い職場で、仕事の専門性も高いとはいえなかったから、こうしたビジネス本がそのままあてはまるような経験は乏し…

カウントダウンを始める

明日は、オリンピックの開会式だそうだが、どうもピンとこない。世間の行事にはそれにあわせてそれなりに楽しむ方なのだが、やはりコロナ禍の世相に同調し、また自分事に集中しているためだろうか。新聞をやめて、記事の扇情的な見出しに触れなくなったこと…

『定年前、しなくていい5つのこと』 大江英樹 2020

以前もこの手の定年関連本を手にとったことがあるが、これは比較にならないほどよい本だった。 大手企業を新卒から定年まで勤めあげて、定年後起業し、文筆家として成功しているという、かなり恵まれた境遇を背景にして書かれている、という前提条件ではある…

病室で考えたこと

病室で死に向き合った経験については書いているけれども、回復の兆しが見えたあと、今後の人生についてじっくり考えた内容については、まだ書いていなかった。それは、自分の今後の振舞いや生き方に関わってくることなので、具体的には書きづらいところがあ…

仕事をめぐって

「仕事大全」ファイルを通して、新しく気づいたことがある。 僕は長い間、仕事は、生活のためにやむを得ず、仕方なくやっているものと思ってきた。だから表面的にはともかく、内心ではそこまで熱心でも一生懸命取り組んでいたわけではない。もちろんそんな気…

「仕事大全」ファイルを作る

今回の整理で、何よりもまず手をつけたかったのが、仕事関係の資料の整理だった。今年度定年退職を迎えるのだが、年金が出るわけでもなく何かの仕事を続けなければならない。あちこちに散らばって保存されている資料をまとめることで、いったい自分が仕事と…

高校の事務室で

読書会仲間のGさんと話していて、彼の出身校の話題になった。近隣の名門校で、入学時期を 聞いてみると、どうやら僕がその学校の事務室で働いでいた頃のようだ。もう30年近く前のことになる。そのことを告げると、彼の口から意外な言葉が飛び出した。あなた…