9日目は、終末期介護。人工呼吸や胃ろう、人工透析など、延命治療の具体的な話を聞く。いくらか知識はあるつもりだったが、この問題についてばくぜんとしかイメージしていなかったことに気づく。たとえば、6月のコロナ感染症では、僕は酸素投与で済んだが、実際のところ気管挿入やエクモの瀬戸際までいっていたのだ。その処置になれば、意識が戻らない可能性もあって、家族が延命治療の是非を問われることになっていたのだろう。
重いテーマで、講師もため息をついたりして、ちょっと扱いあぐねている印象だった。ただ講師曰く、介護の仕事は答えがでないが、そこがこの仕事のいいところ。
10日目は、この研修3日目の一番人気のある講師。女性の受講生が目ざとく結婚指輪を見つけて聞いてみると、なんと前回の講座のあとに再婚の入籍をしたとのこと。NHKの番組で取り上げられたという自作の介護短歌の紹介などもあって、和気あいあいとした研修になった。
テーマは睡眠介護。自分が夢日記などを書いているのに、睡眠についての基本的な知識がなかったことを自覚する。介護用ベッドの解説もあったが、僕が実家の母に対してできた唯一の介護が、帰省時に介護用ベッドのレンタルの手配したことだったのを思い出す。