大井川通信

大井川あたりの事ども

家族

水引と山頭火

昨年の冬から一年ぶりに東京の姉が来福した。僕は、この間、二度姉宅に泊っている。両親が亡くなって、実家も手放してからは、かつて僕の育った「家」の実体は、僕と姉との関係の中にかろうじて存在するのみになった。もしどちらか一方だけになった場合には…

我が家の五大ニュース

50代になって10年連続日記をつけるようになってから、一年の終わりに自分と家族に関する五大ニュースをメモするようになった。年末に時間をとって振り返ることで、ようやくその年の身近すぎる出来事の意味を位置付けて納得できる、ということに気づいた。毎…

猫の近況

二匹の猫はすっかり家族になってしまったので、あらためて記事にする機会も減ってしまった。それだけ日常の暮らしになじんでしまったのだろう。 ふだん家にいてエサなどの世話をする妻とはいっそう親密になって、母子関係みたいだ。妻が机に座って小物などを…

息子と喧嘩する

朝、次男が起きてこない。妻は朝が弱く、僕が寝過ごしても次男が寝過ごしてもまったく頼りにならないが、こちらはそうはいかない。もし職場に間に合わないならば、僕が勤務を午前中休んで車で送らないといけないかもしれない。転勤して4か月。次男も何とか落…

僕の先祖意識(母系)について

母親は千葉県の東金の出身で、そこに実家があったから、夏休みになると家族で泊りがけで帰省した思い出がある。九十九里浜の海水浴場まで、バスですぐに行けるくらいの距離だった。 家業は畳屋をしていて、僕が小さい頃座敷で寝ていた祖父に会ったことはわり…

僕の先祖意識(父系)について

自分の祖先について新しく探ろうというのではない。自分が今まで先祖との関係をどのくらい意識して、重視ないしは軽視して生きてきたかを振り返ろうという意図である。結論からいうと、ほとんど意識したことはなかった。 父方の祖父については、戦争の末期に…

次男の作文(一年目の反省と来年の抱負)

今年を振り返って、4月の1日目、改めて〇〇に行って、施設内に入った時は「ぼくの仕事人生はここから始まるのか」と思いました。 まず最初に行った仕事は、〇〇朝礼の誘導でした。最初はトレーナーさんと二人で誘導していましたが、段々慣れてきて、今では…

次男の作文(育ててくれてありがとう)

私は今から22年前に〇〇県〇〇市の〇〇家の次男としてこの世に生を受けました。生まれる際、軽い障碍と、日常生活や仕事などに支障が出る病気を患ったのですが、父や母のおかげで長い時間をかけて寛解する事ができ、軽い障碍は両親にサポートしてもらいなが…

長男と飲む

再就職した長男の職場は博多駅の近くにあって、僕もこの4月からはこの近辺で働くようになった。お盆休みに話したときに、こんど、仕事帰りのサラリーマンみたいにいっしょに飲もうかというと、そうしようという。それで、実際にメールで誘ってみると、意外…

ジェラQ登場

真夏になって家を空けるときには、猫たちのためにクーラーをつけたままにしておくことが多い。日当たりも良く戸締りのため密閉された室内はかなりの高温になってしまうからだ。それでも電気代節約には比較的神経質な僕は、以前だったら猫にために冷房するこ…

お盆に

お盆の休日に、長男を博多のマンションに迎えに行く。家族四人そろって、妻の親族の墓のある東長寺にお参り。空海が作った古いお寺だが、新しく大仏や五重塔を設けるなど不思議な活気がある。 妻の実家のあった呉服町に車を停めて、幼児の頃遊び場だったとい…

交渉の得意な女(その2)

次男は、特別支援学校の高等部を卒業して、学校推薦の老人介護施設に勤務して6年目になる。 2年目、3年目の頃までは、人間関係のことなどで壁に突き当たって親が乗り出したこともあったが、ここのところ落ち着いて仕事しているようだった。ただ、勤務が片…

いとこのけんちゃん

僕の育った実家の隣には、おじさん(父の兄)の家があってその家族が住んでいた。正確にいえば、叔父夫婦が家を建てて住んでいた敷地の一部に、父親の結婚をきっかけに家を建てて両親が住むようになったということだろう。専業主婦だった母親が、叔父夫婦と…

マシュマロヨーグルトとバターごはん

妻はよく「マシュマロヨーグルト」を作る。ヨーグルトにマシュマロを入れただけのもので、次男が好きでよろこんで食べている。もう何年も前からのことなのだが、この手作りデザートの由来を最近初めて知った。 東京の実家に帰省したとき、僕の母親が次男のた…

七夕その他

今日は七夕だから、アニメ涼宮ハルヒの『笹の葉ラプソディ』でも見返そうと思ったけれども、果たせなかった。この頃は、忌日や記念日を呆然とやり過ごすことが多い。年をとったせいのような気もするし、もともとそうだったような気もする。 七夕といえば、昨…

奇想・奇天烈男

「奇想奇天烈・きそうきてれつ」という言葉はない。奇想天外(思いもよらない奇抜なこと)と奇妙奇天烈(ひどく変わっていて不思議なこと)とが混ざった造語だろう。 最近、妻から、あなたは奇想奇天烈だと指摘される。 意外だった。おかしいといえば、もと…

日向ぼっこの二人

やや古い話だけれども、ゴールデンウィークに長男が戻ってきて、思ったより長く家に泊まった。元の長男の部屋を次男の部屋にしてしまったので、もう自分に戻る場所はない、なんて文句を言いながら、次男の部屋に布団を敷いて仲良く並んで寝ていた。 一昨年の…

銅像ぐるぐる

僕の実家の近所には一橋大学があって、今のように校舎が整備される前だったから敷地に余裕があり、公園兼野原兼林の子どもには絶好の遊び場だった。 国立大学の伝統校だから、キャンパスのあちこちに、功労者の銅像がある。林の奥には高い石の台座の上に立つ…

105番地

ふと昔覚えた数字がよみがえることがある。 105番地とは、僕の実家の古い住居表示だ。使われていたのは、僕が幼稚園生の頃か、もっと前までかもしれない。人間の煩悩の数といわれる108よりも少ないこの数字をみると、当時の地元の町にいかに民家がすくなかっ…

それぞれの再出発(子どもたち)

そんな妻のサポートを、昨秋家を出た長男が、何かと気を使ってやってくれている。先月買い換えたアンドロイドスマホが使えないという妻のために、安価でアイフォンを調達してくれたみたいだ。仕事や生活に余裕ができてきたのだろう。 5年前に特別支援学校を…

それぞれの再出発(妻の場合)

妻が乳がんの手術をしてから、今年で10年となる。先月末の検査で、がんセンターの主治医から卒業を言い渡されたそうだ。これからは、定期検査も地元の開業医で行うことになる。 手術後、気晴らしにビーズの教室に行ってアクセサリーを作るようになった。もと…

交渉の得意な女

ガス給湯器は現状でも、納期が3か月まちくらいらしい。実は少し前に知り合いの実家の給湯器が壊れて困っているという話を耳にしていたので、その覚悟はできていた。 ガス会社には代替機の用意もあるが、数に限りがあり、そちらも順番待ちの状態なのだという…

父の子守歌

ねんねんころりよ/おころりよ/ぼうやはよい子だ/ねんねしな 室生犀星の詩集を読んでいたら、「おころりころりをうたへり」という詩句があって、初めは何のことか見当もつかなかったが、すぐに有名な子守歌のフレーズだと気づいた。さて「おころり」ってい…

長男の誕生日

長男の誕生日だから、それを家族にふれまわって、お祝いの連絡をするように促す。僕もメールだけはする。 このところ、子育てや子どもの勉強について、簡単な相談を受けることがあって、長男の子育てを振り返りながらそれに答えた。 僕は人間が未熟だから、…

九太郎、三歳

今日で九太郎が三歳になった。ちなみに一昨日は、次男が23歳を迎えている。次男とは、ほぼ20年違いか。 懸案のボンちゃんとの関係は、一進一退でいい方向にいっているわけではない。無邪気さと愛らしさでまさるボンちゃんの人気に、九太郎は少し危機感を抱い…

ボンちゃん一周年

今日で猫のボンちゃんが家族になって、ちょうど一年がたった。 先住猫の九太郎との関係は、この一年で思ったほどには改善しなかった。たしかに今では、九太郎がうなってボンちゃんを威嚇する場面は、だいぶ減ったような気がする。九太郎の攻勢が原因で二匹が…

家族の星座

二年ぶりに東京から姉があそびにきた。姉には両親の世話を最期までしてもらったから、頭があがらない。 姉のことを人に紹介するときに、手っ取り早いエピソードは、例のあの宗教団体に関連したことだ。姉は、短大卒業後、某損害保険会社に就職した。結局、定…

猫のけんか

職場の窓から見える林には、ときどき近所の猫たちの散歩する姿が見える。いろいろな柄がいるし、大きいのも小さいのもいる。 今日突然、大きなうなり声が聞こえたので、窓の外をのぞくと、二匹の猫が向かいあっている。鳴いているのは茶トラの猫で、相手の白…

ファミレスの家族

このごろ、ジョイフルにあまり行かなくなった。以前はほとんど書斎代わりに使っていたのに、あたらしくできたタリーズコーヒーやコメダ珈琲で勉強することが多くなった。メニューや施設やらの問題もあるのだが、同じように勉強している利用者が多いのも居や…

息子、帰る

先月初めに一人暮らしを始めた長男が、家に顔をだした。一時間もかからないところに住んでいるから、用事をしに立ち寄ったことはあるが、今回は猫の顔を見にゆっくりしにきたようで、母親のすすめで一泊して帰った。 社会人になっても4年間、そのままにして…