大井川通信

大井川あたりの事ども

家族

奇想・奇天烈男

「奇想奇天烈・きそうきてれつ」という言葉はない。奇想天外(思いもよらない奇抜なこと)と奇妙奇天烈(ひどく変わっていて不思議なこと)とが混ざった造語だろう。 最近、妻から、あなたは奇想奇天烈だと指摘される。 意外だった。おかしいといえば、もと…

日向ぼっこの二人

やや古い話だけれども、ゴールデンウィークに長男が戻ってきて、思ったより長く家に泊まった。元の長男の部屋を次男の部屋にしてしまったので、もう自分に戻る場所はない、なんて文句を言いながら、次男の部屋に布団を敷いて仲良く並んで寝ていた。 一昨年の…

銅像ぐるぐる

僕の実家の近所には一橋大学があって、今のように校舎が整備される前だったから敷地に余裕があり、公園兼野原兼林の子どもには絶好の遊び場だった。 国立大学の伝統校だから、キャンパスのあちこちに、功労者の銅像がある。林の奥には高い石の台座の上に立つ…

105番地

ふと昔覚えた数字がよみがえることがある。 105番地とは、僕の実家の古い住居表示だ。使われていたのは、僕が幼稚園生の頃か、もっと前までかもしれない。人間の煩悩の数といわれる108よりも少ないこの数字をみると、当時の地元の町にいかに民家がすくなかっ…

それぞれの再出発(子どもたち)

そんな妻のサポートを、昨秋家を出た長男が、何かと気を使ってやってくれている。先月買い換えたアンドロイドスマホが使えないという妻のために、安価でアイフォンを調達してくれたみたいだ。仕事や生活に余裕ができてきたのだろう。 5年前に特別支援学校を…

それぞれの再出発(妻の場合)

妻が乳がんの手術をしてから、今年で10年となる。先月末の検査で、がんセンターの主治医から卒業を言い渡されたそうだ。これからは、定期検査も地元の開業医で行うことになる。 手術後、気晴らしにビーズの教室に行ってアクセサリーを作るようになった。もと…

交渉の得意な女

ガス給湯器は現状でも、納期が3か月まちくらいらしい。実は少し前に知り合いの実家の給湯器が壊れて困っているという話を耳にしていたので、その覚悟はできていた。 ガス会社には代替機の用意もあるが、数に限りがあり、そちらも順番待ちの状態なのだという…

父の子守歌

ねんねんころりよ/おころりよ/ぼうやはよい子だ/ねんねしな 室生犀星の詩集を読んでいたら、「おころりころりをうたへり」という詩句があって、初めは何のことか見当もつかなかったが、すぐに有名な子守歌のフレーズだと気づいた。さて「おころり」ってい…

長男の誕生日

長男の誕生日だから、それを家族にふれまわって、お祝いの連絡をするように促す。僕もメールだけはする。 このところ、子育てや子どもの勉強について、簡単な相談を受けることがあって、長男の子育てを振り返りながらそれに答えた。 僕は人間が未熟だから、…

九太郎、三歳

今日で九太郎が三歳になった。ちなみに一昨日は、次男が23歳を迎えている。次男とは、ほぼ20年違いか。 懸案のボンちゃんとの関係は、一進一退でいい方向にいっているわけではない。無邪気さと愛らしさでまさるボンちゃんの人気に、九太郎は少し危機感を抱い…

ボンちゃん一周年

今日で猫のボンちゃんが家族になって、ちょうど一年がたった。 先住猫の九太郎との関係は、この一年で思ったほどには改善しなかった。たしかに今では、九太郎がうなってボンちゃんを威嚇する場面は、だいぶ減ったような気がする。九太郎の攻勢が原因で二匹が…

家族の星座

二年ぶりに東京から姉があそびにきた。姉には両親の世話を最期までしてもらったから、頭があがらない。 姉のことを人に紹介するときに、手っ取り早いエピソードは、例のあの宗教団体に関連したことだ。姉は、短大卒業後、某損害保険会社に就職した。結局、定…

猫のけんか

職場の窓から見える林には、ときどき近所の猫たちの散歩する姿が見える。いろいろな柄がいるし、大きいのも小さいのもいる。 今日突然、大きなうなり声が聞こえたので、窓の外をのぞくと、二匹の猫が向かいあっている。鳴いているのは茶トラの猫で、相手の白…

ファミレスの家族

このごろ、ジョイフルにあまり行かなくなった。以前はほとんど書斎代わりに使っていたのに、あたらしくできたタリーズコーヒーやコメダ珈琲で勉強することが多くなった。メニューや施設やらの問題もあるのだが、同じように勉強している利用者が多いのも居や…

息子、帰る

先月初めに一人暮らしを始めた長男が、家に顔をだした。一時間もかからないところに住んでいるから、用事をしに立ち寄ったことはあるが、今回は猫の顔を見にゆっくりしにきたようで、母親のすすめで一泊して帰った。 社会人になっても4年間、そのままにして…

寮の先生の話

僕らの世界には、気が遠くなるほどの数の人が暮らしている。一方、僕らのふだんの暮らしは、ごく少数の人達とだけ繰り返しあうことで成り立っている。しかし、「意外な出会いやつながり」というのが実はごく当たり前で、知り合いの知り合いをたどれば、驚く…

ラーメンと皇室

地元のスーパーのフードコート(食堂スペース)の模様替えをしていたが、そこにはある人気中華料理屋とラーメン屋が入ることになった。 中華料理の方は、全国的に人気のある大衆店で、僕も若いころからよく食べている。餃子が有名なあの店で、僕の金銭感覚で…

ボンちゃんのぬいぐるみ

猫の九太郎は、なぜか朝だけは人なつこい。二階の僕の部屋に来て、たっぷり身体をなぜさせてくれる。ボンちゃんの方は、二階に来てもツンデレで、ちょっと部屋をうかがうとすぐに一階におりてしまう。 すると、すぐにニャアニャア元気に鳴きながら、また階段…

長男の引っ越し

二年前の12月に、新卒で就職した会社を辞めて家に戻ってきた長男が、今日家を出て博多の賃貸マンションに越していった。いろんな感慨がある。 僕も初めの会社を3年で辞めて、実家にころがりこんだ。結局3年半ばかり実家暮らしをして家を出た。たいした親孝行…

本籍を移す

社会人になって東京を離れて、もうだいぶ時間がたつ。途中3年ほど実家に戻った時期があったが、通算しても九州で過ごした期間の方が長くなってしまった。 今の家を建てて、この土地に骨を埋める覚悟ができても、あえて東京の実家から本籍を移そうとは思わな…

ネコの近況

近ごろはステロイドが切れて、早い時間にリビングで寝落ちするようになった。夜中に起きだして自室に移動し、また眠っても早朝に目を覚ますことが多い。 早くから二階でガタゴトしていると、九ちゃんがその気配を察して、いつのまにかやってくる。一晩中人恋…

別府の温泉に入る

国東訪問のついでに、別府に泊まることにした。家族の思い出つくりの意味もあるし、こういう機会でないと、旅行の機会のない次男に観光気分を味わってもらいたいためでもある。だから、ファミリー向けの一番大きくて有名なホテルを選んだ。 コロナ禍とはいえ…

国東半島をドライブする

コロナ禍で家族が感染したとき、いろいろとお世話になった妻の彫金の先生のアトリエを訪ねるために、国東半島にでかける。妻は、20年くらい先生の教室に通っていて、長男が小学生の頃は、連れて行って一緒に自動車やドラえもんを作ったりしていた。 今回は、…

ボンちゃんの誕生日

七夕は、ボンちゃん(リボンちゃん)の誕生日だ。女の子らしくていい誕生日だと思っている。 今日で、ボンちゃんも一歳になった。家族になって、ちょうど半年である。先輩猫の九太郎との関係もそれなりに落ち着いてきた。日中は、たいてい妻の机の回りに一緒…

次男の子育て(介護の仕事)

次男が特別支援学校で就職活動を始めるときに、夫婦でどんな仕事がいいかよく話し合った。結婚してから、夫婦で一番真剣に言葉を交わしたテーマだったかもしれない。 次男は融通が利かずに、ちょっと不器用なところがある反面、集中力はある。だから、副担任…

九ちゃんとボンちゃん

猫たちにとっては、唯一のご主人様である妻がいなかった18日間は、ずいぶん様子がちがっていたそうだ。それでもその間、自宅にひとり残され、親たちの容態の急変に翻弄されていた長男にとっては、猫たちの存在はずいぶんと頼もしかったらしい。 特に、九太郎…

次男の子育て(番外編)

次男自身の口にした言葉をかき取ったメモが見つかった。小学校二年生の終わりから、小学校三年生にかけての時期。 小学校に入学してもしばらくは、独り言みたいな意味の取れない言葉が大半だった次男も、このころから、ようやく意味のある言葉をしゃべるよう…

長男への手紙

阿蘇は、どうですか。 たしか、〇〇をはじめてホテルに連れて行ったのが阿蘇で、(3歳の頃)寝ぼけて、朝、ここはどこだと不思議がっていたのが、懐かしく思い出されます。 そのあとも、阿蘇は家族で、少なくとも二、三回は行っているけど覚えているかな。 …

次男の居場所

特別支援学校の高等部を卒業して老人介護施設に就職した次男は、四年目の今も、毎日仕事に励んでいる。先日スーパーのレジでバイトをしている中学校の同級生の女の子と話をした妻によると、大学4年生でコロナ禍の就職活動に苦戦しているとのこと。次男も大学…

高学歴ニートにおごる金はない

次男には、子どもの頃から不思議な才能が有って、家にあるおもちゃを組み合わせて、自分で新しい遊びのルールを思いついたりした。そんなとき、おとなしい長男は、4歳年下の弟の考えた遊びに喜んで加わっていた。 中学の時の特別支援学級の担任に久し振りに…