大井川通信

大井川あたりの事ども

次男の子育て(転職活動をぼちぼちと)

次男が会社を辞めることになったとき、すぐに再就職を目指すのではなく、少し休ませてあげたいという思いがあった。高校卒業後6年間みっちり働いて貯金もできた。大学に行くことを思えば、数年くらいは充電期間があってもいいのではないか。僕もあと4年間は仕事があるし、その間健康保険の扶養に入れることもできる。

ただし、ただぶらぶらしておくわけにもいかないだろう。そこで思いついたのは、障害者のための職業能力開発校に入学させることだった。

一年間のコースの始まりは来年4月だ。今年度中に願書を提出して入学許可を受けていれば、今年度の一年間は、精神的にゆとりをもって過ごすことができる。運転免許や仏像彫刻や料理教室など、将来の仕事の模索も含めて、好きなことに時間を使うことができる。

来年の授業も、毎日朝8時半から午後4時前まであるとはいえ、仕事のようにつらいものではないのだから、生活リズムを立て直して、そのなかで自分なりの時間を過ごすこともできるだろう。学校での実習や就労情報が再就職の役に立たないとも限らない。自分だけで仕事を探すことを思えば、学校という環境とスタッフの助力が多少ともあるのは心強い。

もちろん、一年のコース終了とともに再就職してもいいし、この二年間の体験をもとに違った道を踏み出すことで、就職を先延ばししてもいいだろう。その場合は本人なりに考えと覚悟がいるだろうが。

5月中は会社が休暇の消化が認めてくれたので、5月末で正式な退職となった。離職票をもって6月の初めにハローワークに親子で出向いたのだが、僕にとっては自分の転職時以来のハローワークだ。

ここでは、障害者に対する優遇措置を知って、それは次男のためにしっかり理解して活用しないといけないと痛感した。たしかにその優遇措置は形式的なものだったり、十分なものでなかったりするけれども、それは仕方ない面もある。

ハローワークではまず専門の窓口があって、担当者が対面で親切に対応してくれる。失業給付の支給日数も、健常者のそれより長く、職業能力開発校への在籍期間中はそれが延長される可能性もあるそうだ。だとしたら、今とりあえず計画している二年間の間は、失業給付のバックアップを受けながら就職準備できることになる。

多少とも、先の見通しが立ったところで、親が先走らず、ゆっくり話し合って次男が納得する方向ですすめていけたらと思っている。