我が家の長男猫の九太郎が4歳の誕生日を迎えた。ひとまずめでたい。
妹のボンちゃんとの仲は、相変わらず改善の見込みがない。先住猫との関係は3か月くらいでよくなると聞いてはいたが、結局同居して2年もたつのにお互い気を許さない、一進一退の状況がつづいている。
九太郎が、ボンちゃんを威嚇してうなったり、ときどきとびかかってぶったりしているので、友好的なボンちゃんもすっかりおびえて、いつでも警戒するようになってしまったのだ。九太郎のきまぐれで、たまにボンちゃんに近づくことがあっても、ボンちゃんが逃げ出してしまう。
以前は、対等にお互いを追いかけまわすこともあったが、近頃はそんな無邪気な姿を見なくなったのは、九太郎が大人になったのが原因かもしれないが、それ以上に二匹の力関係が固定してしまったからのような気がする。
毎度のことだが、妻がボンちゃんをかまったり、遊んであげたりしていると、九太郎は遠くから恨めしい表情でそれを見ている。それだけでなく、九太郎は、どこか恐ろしい表情をしていることが多い。顔立ちは、キャットフードのモデルにそっくりなくらいきれいなのに。
大人しくなぜられていても、突然機嫌を悪くして、引っかかれることもあるから油断はならない。嫉妬や見栄や独占欲などいろいろな感情が見え隠れする九太郎は、少しめんどくさいけれども、本当に人間みたいだ。一方、ボンちゃんは愛らしい猫そのもので、ただいつもちょっと悲しげな表情をしているのがかわいそうだ。
近頃は、九太郎は朝二階の僕の部屋の布団のところまできて、甘えて、布団を前足でふみふみするという子猫の頃の習慣が復活している。
令和の最初の日(2019年5月1日)に我が家にやってきた九太郎。一日でも長く、幸せに生きてほしいと願う。