大井川通信

大井川あたりの事ども

2024-05-01から1ヶ月間の記事一覧

村の賢人とコメダ珈琲で会談する

休日の日程が立て込んで、二カ月近く原田さんと話ができていない。朝コメダ珈琲に入ったら、案の定原田さんがモーニングを食べて新聞を読んでいた。おそらく賢人は毎日コメダに来て、朝食を食べ、店のWi-Fiでインスタの作業をしているのだろう。 ちなみに僕…

『大井川歩きガイドブック(暫定版)』を構想する

・膨大な労力と意欲を必要とする書下ろしではなく、この10年間で書いてきた文章を、分類・整理し、パッチワークのようにつなぎ合わせることで、原稿の大本をつくる。既往のものを活かすことを、大原則とする。 ・このため、一つ一つの文章には、視点や認識や…

『井坂洋子詩集』 ハルキ文庫 2024

井坂洋子(1949-)は、僕が学生時代、現代詩を読み始めた頃の新進の女性詩人だった。ブルーの薄い詩集『朝礼』はいつのまにか手放してしまったから、特別に気に入った詩はなかったような気がする。なんとなく通じるけれどピンとこない、くらいの印象だった…

『サラサーテの盤』 内田百閒 1948

読書会の課題図書で、はじめて内田百閒(1889-1971)を読む。子どもの頃、旺文社文庫に多数収められて気になっていたものの、ようやく読む機会にめぐまれた。2003年出版のちくま文庫「内田百閒集成」全24巻の第4巻に当たる。 20年前に出版されたシリーズが…

キャベツたっぷりメンチカツの誘惑

僕がメンチカツ好きなのは以前に書いた。 実家の食卓の揚げ物といえばコロッケで、子どもの頃メンチカツを食べることがなかったために、妙なあこがれがあるのかもしれない。カツやハンバーグの方は、大人になってから街中の定食屋やファミレスで普通に食べる…

『清沢満之の哲学』(今村仁司 2004)を読む

今日は、今村先生の忌日。出版20年目にして初めて取り組む。 今村先生がこの本の前年に出した『清沢満之の思想』は読んだので、本格的な研究書の体裁をとった本書は敷居が高かったのだと思う。本書を評価した専門の仏教学者末木文美士でさえ「難解」と評して…

聞き書きを整理する

3月末に金光教研究を決意して、4月に研究のプロである知人に相談した。それで、今までの自分に、執筆に関して業績らしきものが何もないことに気づいた。「作文」を書くことに開き直ってきたからだ。 僕がこの10年ばかりの間、ライフワークと思って実践しつつ…

行橋詣で(2024年5月)

黄金週間後半の最初の日に「感謝」の銘柄の焼酎を携えて行橋を訪問する。 前回、研究や論文化について大言壮語してしまったので、この間の経緯を報告することになる。どうあげ先生やゴロリ先生からのアドバイスを受けて、やはり自分が誰かに助けてもらいたい…

ゲンゴロウのフィギュアを集める

20年以上前だと思うが、チョコエッグのおまけで動物フィギュアのシリーズが流行ったことがある。ちょうど職場が忙しく労働時間が長くてストレスもたまっていた時期なので、行きかえりのコンビニでチョコエッグを買うのがささやかな楽しみだった。 その中にゲ…

『思考の整理学』 外山滋比古 1983

ずいぶん前から本屋さんで平積みにされているのは気づいていたが、実際に手に取ることはなかった。今年になって、簡単な講演録を増補した文庫の新版が出たので、たまたま手にとってみた。自分が今から思考に力を集中しないといけないと考えていることが後押…