大井川通信

大井川あたりの事ども

長崎ドライブ

秋の行楽シーズンとなったので、出不精の僕も計画を立てて家族でドライブに出かけた。今年は次男も求職活動中で家にいるから、ゆっくり三人で旅行するいい機会なのだ。ただし、家には猫がいるので、せいぜい一泊くらいしかできない。

それで、妻が名前をあげた長崎に行くことにした。家族で行くのは二十年ぶりくらいになるのかもしれない。

初日はあいにく雨となったが、高速を使わずに下の道をゆっくりたどった。福岡県内では渋滞が続いたが、鳥栖をすぎると快調に走れる。有明湾ぞいの道の駅によって、干潟のムツゴロウを見てから、諫早湾を横切る堤防の上の道をえんえん走る。反対運動等の報道では見ていたが、実際に走るのは初めてだ。

リクエストのあったカステラ工場を見学してから、長崎市内へ。長崎湾と周辺の夜景を見下ろせるホテルに泊まって、目当てのバイキングをいつものように家族にあきれられながらいやしく食べる。

翌日は、路面電車の一日乗車券を買って、市内をゆっくり歩くことにする。昼食のあと、僕は一人で、崇福寺近くの石段をのぼって、民家を改造して子どもたちに開放している「かってちぇ」に寄る。代表のけんちきさんには会えなかったが10周年のお祝いだけを置いて帰る。

眼鏡橋のあたりで二人を拾い、道路と地形が複雑で運転の難しい長崎市内を出て帰路につく。次男は朝から体調を崩してしまい、後部座席でずっと寝ていた。こういうときはやはり車の旅行がいい。帰ると猫たちの大歓迎が待っていた。