大井川通信

大井川あたりの事ども

働く老人

JRでの通勤は、8年ぶりくらいとなる。その時は一年だけだったから、その前というともう十数年前のことになる。10年ひと昔とは言うが、今の時代はさらに時のスピードが加速しているだろう。

通勤の電車内の風景で、明らかに変わったと思える点がある。通勤時間にスーツを着た勤め人らしき老人の姿が増えていることだ。昔だったら通勤電車に揺られることはなかったはずのお年寄りが、ごく当たり前に車内にいる。

かくいう僕も、自分では若いつもりでも、この老人たちの仲間になるだろう。30分強の乗車時間でも、本気で座りたいと考えたり、またこうして立っているのが運動だと考えたり、体力の衰えは明らかだ。

僕の父親は、当時55歳で定年退職したあと、同じ会社で60歳まで嘱託で勤務し、再就職して68歳まで働いていた。だから68歳まで働くのが、なんとなく僕の目標となっている。父を超える、ということだろうか。やはり親の影響からは逃れられない。