大井川通信

大井川あたりの事ども

聞けたもの、聞けてないもの

昨年は定年退職で年度初めの時期にバタバタしたが、今年は別の意味で(家庭で大きな「事件」が二つ重なって)4、5、6月と落ち着かなかった。

それでも桜は、楽しむ機会はあったと思う。ツバメがいつ来たのか、気づくことはなかった。そもそも今年はツバメが少ないと思う。

大井川歩きをしていれば、4月の終わりには、森の中でキビタキの声が聞けたはずだ。今年は、「ピピヨ、ピッピキ」と繰り返す可憐な声をまだ聞いていない。

何より、不可解なのは、今年まだホトトギスの声を聞いていないことだ。平安貴族ではないが、僕はこのところずっとホトトギスの初音の日付を記録している。たいてい5月中。深夜目覚めたときなど、自宅で夜空に遠く響く声を聞くことが多いから、今年が特に条件が悪いわけではない。左耳の聴力が落ちているという診断結果が出ているから、その影響だろうかと心配になる。

ハルゼミは、4月以降海岸近くの松林に出かける必要があるから、その余裕のない今年は聞けなかった。

近年、地元の和歌神社で発見したヒメハルゼミの大合唱も、一昨年神社の神木が伐られてしまったので危うくなってしまった。ヒメハルゼミが鳴くのは、他のセミよりも早い6月終わりからだ。

7月5日の夕方、ようやく聞きに行くと、神社の背後の林でセミしぐれが起きていて、ひとまず安心することができた。