大井川通信

大井川あたりの事ども

鳥のいろいろ

家の近くの馬場浦池は、冬の間水が抜かれていたが、雨の水が少しづつたまり始めた。春に向けて、ため池の姿を取り戻す時期になったのだ。

カラスに追われた鳥が、池のふちのイチョウに止まったので目をこらすと、頬のあたりが白く輝いて見える。よく見ると、ツグミだった。ツグミが平地に顔を見せるのも、冬が終わりに近づいている兆候だ。大陸に渡っていく準備段階なのだろう。

葉が落ちつくしているイチョウに、もう一羽、同じくらいの大きさの鳥が止まっている。ツグミの仲間のシロハラだ。ここは都市公園と違うので、シロハラツグミも人間の姿には敏感でおくびょうだ。池の脇の公園から回り込んで、遠目に観察する。天気もながめも良く、二羽とも気持ちよさそうに馬場浦池を見下ろしている。

職場の近くの都市公園は、相変わらず鳥の楽園だ。いろいろな種類の鳥が、人間を恐れずに思い思いのリラックスした姿を見せている。足元でも逃げないし、目の前を滑空したりする。

鳥の先祖は、恐竜だったという説を聞いたことがあるが、鳥たちは、よく見るとカラフルで個性が強く、動きもメカニカルでかっこいい。身近に動物を観察できるサファリパークを歩いているみたいだ。いや、プチ恐竜だから、ジェラシックパークかな。

紅白の梅林に入ると、メジロの群れがやってきて、梅の花に首をつっこんで蜜をなめている。近い。そして小さい。手を伸ばせば届きそうだ。メジロは人を恐れない印象があるが、ここではよけい人なれしているのだろうか。