2025-09-01から1ヶ月間の記事一覧
歓待について論じたメモで、とりあえず現代の思想的課題との連絡をつけることができた。ここではさらに踏み込んで、現代思想の文脈で取次の可能性を素描してみたい。 宗教において、超越者と人間とは同一のルールに基づいて、同一の世界に属していると考えら…
教会の掲示板の文言が「一、人を当てにしない。一、人を軽く見ない。一、恩を着せない。一、人を利用しない。一、人を責めない。 そうでありたい。」になっている。教団内では「かおりあせ」で有名な高橋正雄の言葉のようだが、順番を変えているそうだ。 偉…
2021年の秋ににわかに始まった競馬へのマイブームも、このところ沈静化している。馬券をまったく買わないという方針もあるだろう。お金をかけるから真剣になるということもあるかもしれない。しかし、贔屓の馬がいるときは、それでも十分楽しめた。 しかし馬…
この本は、手違いで僕のところにやってきた。 ネット古書店で「高橋一郎」を検索すると、この本がひっかかった。今までに聞いたことのない本だ。しかし万一ということもある。すぐにネット書店に注文を入れた。注文した後で、出版年が没後であることに気づい…
この秋、久しぶりにツクツクボウシの声に耳を傾けた。 僕は小学生の時に、ツクツクボウシの鳴き声の調査を夏休みの自由研究のテーマにしたことがあって、その時身につけた鳴きまね(聞きなし)ができるのが特技の一つになっている。 その後、名だたる文豪や…
飲食店やコンビニ、マンションの出入り口に二重扉がつけられているが、あの二つの扉で仕切られた空間を風除室(ふうじょしつ、かぜよけしつ)と呼ぶのは今回初めて知った。飲食店やコンビニなら、風よけ目的や空調効果の維持、衛生面の理由が大きいだろうし…
僕は小劇場の演劇を見るのが好きだ。役者たちと関係者は芝居の台本と演出家の指示に従って舞台を作り上げ、それを暗闇の中から固唾をのんで観客が見守ることで、一つの世界が立ち上がり完結する。 この芝居の構造はどこか我々の生きる世界の秘密に通じている…
僕が金光教にひかれたのは、その教会の雰囲気と教会の先生方の佇まいによるところが大きい。およそ宗教らしくないし、宗教がかっても、宗教じみてもいない。では単に世俗的なのかというとそんなことはない。金光教らしい空気で満たされているし、金光教らし…
映画『ペーパーハウス』の原作を読んだので、そのつながりで児童文学を読もうと書店の棚から手にとってみた。中公文庫版(2023年)の表紙のデザインが、シンプルな家の絵で、それが『ペーパーハウス』のあの家の絵と似ていたということもある。 それだけでな…
今月の金光教研究会では、「おかげ」について取り組んだ。来月の研究会では、本丸の「取次」に挑もうと思っている。徒手空拳の無謀な試みだが、せっかく与えられた勉強会の機会なのだから、最重要の論点から逃げるわけにはいかない。 まず、僕の前提として、…
僕が炭鉱跡に興味をもったのは、20年近く前に、安部文範さんの現代美術プロジェクトに参加したのがきっかけだった。安部さんの依頼もあって、玉乃井別館がかつて炭鉱の保養所だった経緯を調べるために、筑豊の炭鉱跡を訪ねた。探索を重ねて、僕の地元の里山…
なかなか本腰が入らなかったが、9月に入ってメインテキストを読みだして、半月で1回目を終わらせた。小テストを解きながらで時間はかかったが、全体像が見えたことでだいぶ気持ちが楽になった。試験日は11月2日。 言語やコミュニケーション、教育に関す…
ネットの掲示板に書き込まれたあれこれのエピソードをまとめた動画を好んで見ている。結婚や離婚、義父母との関係、浮気、ストーカー、毒親、友止めなどの修羅場についての書き込みを読み上げてくれるのだ。聞き流していると、いろいろな人の生き方や運命を…
もうすっかり、当たり前になってしまったけれど、地元のショッピングモールに餃子の王将が出店してくれた時はうれしかった。調べると、今から4年前の話だ。このことばかりを話していたので、妻からさんざんあなたの世界は狭いとうんざりされてしまったことが…
二か月前にフライングしてしまったが、ようやくこうして3千個目の記事を書いている。実際に3千という数字を見ると感慨もひとしおだ。作文も積もれば山となる、ということだろうか。 区切りの振り返りは前回してしまったので、僕は、柿を探しにいくことにし…
ネット情報で、映画『ペーパーハウス』の原作だと知って、図書館で借りて読む。翻訳は1977年に出版されたあと、2001年に岩波少年文庫で再刊されている。今は新刊として手に入らないが、それなりに読まれた作品ではあるようだ。 主人公マリアンヌが病気になっ…
邦題は『霊少女』のイギリス映画。90年代前半、ホラー映画ばかりレンタルビデオで見ていた当時出会った作品。確か吉本ばななが絶賛していたと思う。だいぶ後に探してDVDを手に入れていた。 二作続けて手持ちの夢落ちものの映画を見てきたが、今度ははっき…
中学生と大人の読書会の課題図書候補として読む。 物語の構成に工夫があって楽しい。 アメリカのペンシルベニア州にある私立学校が舞台。主要な登場人物は3人。真面目な5年生の少女タマヤと、彼女がほのかなあこがれを抱く7年生のマーシャル、そしていじめっ…
僕がレンタルビデオで主にホラー映画をよく見ていたのは、90年代前半の独身時代だったと思う。結婚して子供が生まれ、幼児用のビデオを家族で借りに行くようになった2000年代前半ごろに再び最新のビデオをよく見るようになった。だから、その頃の作品に好き…
今回は、僕の側から「おかげ」をどう理解するか、という問いを提出した。金光教では、取次を通じて神に祈念すればおかげを受けられるというのは、教義の中心であり、説明するまでもないことになるだろう。しかし教外者にとって、金光教を理解するうえでかな…
お気に入りの映画をビデオで久しぶりに見直す。 ネットの番組等で気軽に映画を楽しめるようになっているのに、しばらくすっかり映画にはご無沙汰している。せめて手元にある好きな映画くらいは見直そうと、『Re:プレイ』(2003)を観たのがよいきっかけにな…
自分と自動車との交渉史を書いてきたが、ここで自分があこがれた車について書いておきたい。ありきたりかもしれないけれど、僕は子どもの頃からスポーツカーのポルシェが好きだった。 とりわけ、20代の後半、東京の八王子で塾講師をしていた時代は、若い講師…
今年の梅雨明けは北部九州で6月27日で、例年の平均より22日も早かった。梅雨明け後、異常気象の影響(?)で、今年はセミが鳴かないという話がまことしやかにささやかれた。 先月に後追いで某地方紙が記事にして、昆虫学者にインタビューしていたが、特…
僕は道端で、鳥の鳴き声を聞いたり姿を見かけたりするときに、足を止めて、鳥の方に向けて目をこらして、耳を傾ける。鳥の姿を目に焼き付けて、鳴き声を聞き届けたいという思いがあるのは間違いないけれども、どこかパフォーマンスとしてそうやっている意識…
地元で始めた読書会のメンバーは女性が多い。エピソードを交えて本音を語る場面も多いので、僕にはいわば「異文化交流」の場にもなっている。 ここで気づいたのは、今の女性たちに世代を問わずスピリチュアルな感覚や発想が根付いていて、読書会のような半ば…
原題の意味は「内なる私」といったところか。邦題だと、少しあからさますぎる感じがする。 『ハリー・オースター、15回目の人生』を読んで、ループものの映画を見たくなって、手元のDVDをあさったが、僕の乏しいコレクションは夢落ちモノが多く、ループもの…
読書会の課題図書。比較的新しいイギリスのSF作品。「ループもの」というジャンルがあるらしく、僕自身もきっと好きな設定のように思っていた。しかし今一つのめりこむことができずに、読了までにやや手こずってしまった。 その原因を考えてみる。僕はルー…
自然には恩恵もあれば祟りもある。僕が地元の大井で実際に見聞きした祟りについて書いておこう。過去の記事を探したが、経緯の全体を書いたものが見当たらなかったので、前後関係など不正確になるかもしれないが、記憶でメモしておきたい。 僕が旧大井村を歩…
妻の活動は、今年度に入ってからとても充実している。絶好調といっていい。 近所の道の駅の雑貨屋に出品することができたので、売り上げの連絡が当日にラインで入る。観光地だから、お客さんは平日でもけっこう来る。地元作家が優遇されるから、民間のお店に…
次男は、ある特別支援学校の高等部を卒業したけれども、就職支援に特別に力を入れている学校で、軽度の知的障害の生徒たちが多かった。クラスも10名弱で、寮生活もあったから、もともと友人関係や集団行動を好まない次男はだいぶ鍛えられたと思う。 先生たち…