今朝は昨日より1時間早く家を出て、里山の中に入る。100メートル程度の山でも上り下りはこたえるし、ミカン畑がソーラーパネルに代わってからは、農作業で登る人がおらず、雑草が伸び放題で歩きにくい。
脇道を入って、山中のため池を見に行く。このため池の水を使って米作りをしている原田さんが嘆いていた通り、水はもう底にわずかしか残っていない。ほとんどが江戸時代前期に作られたたくさんのため池で、今でもこのあたりの農業が支えられていることを実感する。
山頂付近でマツシゲさん夫妻とその知人に出会う。信者さんが増えました、と奥さん。20年近く前、大井からのクロスミ様の登り口を教えてくれたのは奥さんだった。ご夫婦の毎日の参拝には頭が下がる。
クロスミ様に参拝して、用山側の山道を降りると、こちらはさらに整備が行き届いている。急坂では途中三か所に休憩用の小ベンチが新たに設置されている。
途中ジョロウグモの巣にセミが引っかかっているのを二か所で見る。一匹は自力で脱出して飛んで行った。木の枝にカトリヤンマがぶら下がっているのを発見。名前を知っている虫に出会うのはうれしい。黒いアゲハにはよく出会うが、相変わらず名前は特定できない。
用山では、平安時代末から1000年村を見守る阿弥陀仏にお参り。何度か南無阿弥陀仏を唱えて、心を整える。
汗をダラダラかきながら、2時間弱の行程で家に戻る。昨日は実質3時間歩いたが、やはり山道だけに今日の方がきつかった。歩くことは、一種の修行だと体感する。