大井川通信

大井川あたりの事ども

ワコール・リッカーミシン館のメダル

昨年ネットオークションで、万博のワコール・リッカーミシン館の絵葉書を購入した旨の記事を書いた。実は、本当に欲しかったのは、同じパビリオンの記念メダル(文鎮という説明もある)の方だった。

リッカーミシンは僕の父親が勤めていた会社で、企業一家的な意識の強い時代だったから、僕には思い出深い存在だ。その記憶をしっかりしたモノとして手元に置いておきたい。ネットオークションには、旧式のミシンや足踏み付のミシン台なども出品されているが、いかにも大きすぎる。万博の記念メダルならちょうど手ごろだ。

ところが、オークションで一万数千円まで値段をあげたが落とせなかった。万博関連は人気があるから仕方ないと思うしかなかった。ところが、今回まったく同じ商品が同じ初値(五千円台)で出品されたので、念のため入札してみた。すると僕以外誰も入札せずに僕が初値で落とすことができたのだ。

異変はこれだけではなかった。このメダルにはもともと展示用の額がついていたのだが、すぐに同じオークションに額付きの完全体が出品されたのだ。ただよく見ると、同じデザインならがワコールの文字しかない。おそらくワコールの関係者用のバージョンで、リッカーの名前は小さな英語表示があるだけだ。これではリッカーファンの僕には満足できないが、額には魅力がある。おそらく僕の手持ちのリッカーの名前の入ったメダルと入れ替えることができるだろう。

ただ額のためだけに出せる金額は限られる。二千五百円の上限額で入札したが、これも誰も入札しなかったから、初値の千円で落札してしまった。額はだいぶ汚れていたが、きれいに拭いて計画通りリッカーメダルに入れ替えて自室に飾ることができた。

メダルは直径100mm、厚さ5mmで303gで貫録がある。ワコールバージョンは職場で文鎮として使っている。

来年には、新しい大阪万博が開催される。開催が決まった当初は、1970年の万博に再び注目が集まったが、新万博が実際に開催されてしまえば、旧万博の価値は幾分失われてしまうだろう。それだけではない。開催前の新万博の評判は悪くなるばかりだ。このままではとても成功はおぼつかないという予想がほとんどである。この悪評が、かつての輝かしい万博のイメージをすでに傷つけているのは間違いない。

おそらくこの二つの理由で、旧万博関連グッズが不人気となり、投げ売りと値崩れが始まっているのではないか、というのが僕なりの推測だ。

 

 

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