大井川通信

大井川あたりの事ども

電柱のノスリ

バス停脇の電柱の上に、一見、電線の設備の一部みたいに白っぽい大きな鳥がじっと止まっている。尾が短くダルマのように丸い鷹、ノスリだ。以前、ダムの上空で凧のようにホバリングしたり、森の樹上に止まる姿は見ていたが、人家の近くは初めてだ。人や車をさほど気にしない様子。

ノスリは、ゆったりと羽を広げ、少し先の電柱へと移動していく。カワラヒワのような小鳥も近くの電線で平気でいる。
 

カワラヒワ

高い木の枝のてっぺんで、春の気配に弱くさえずるカワラヒワを見つける。

スズメみたいな小さなシルエットだけど、日差しを受けて、意外なほど鮮やかなグリーン。


メディア戦略

岡庭と吉本⑧

吉本隆明は、雑誌「試行」を主宰するとともに、数多くの講演に出向いて、読者と直接向き合った。

岡庭昇も、雑誌「同時代批評」の編集・発行を行い、定期的な連続シンポジウムを開催した。また自著の出版を自から手がけた。

都会のシロハラ 田舎のシロハラ

田舎に住むシロハラは、とても用心深い。人影を見つけた途端、一直線に飛び去ってしまう。かつて、ツグミとともに猟の対象だったなごりだろうか。

人波が絶えない都会の公園で、歩道わきで平然と餌をついばむシロハラを見て、驚いたことがある。

冬に渡って来る鳥だが、日本での生息場所の環境にも、各々適応しているのだろう。


アマチュアイズム

岡庭と吉本⑦

吉本隆明は、アカデミズムの外で独自の知を生み出して、在野の評論家一本で生活した稀な存在だった。

一方、岡庭昇も、テレビ局職員という、多忙で花形の職業をこなしながら、余技でない独立の評論活動を貫いた点で比類がない。

ハクセキレイ

歩道の脇の空き地で、妻の投げるお菓子のかけらをトコトコ走り回ってひろっていた。

河原などに住み、長い尾羽を上下に振り続ける姿から、イシタタキと呼ばれた彼ら。街中のアスファルトの上を好むのはわかるが、この人懐っこさはどこから来ているのだろう?

介護職員研修

特別支援学校の高等部を、次男がこの春卒業する。なんとか希望通りに、老人介護施設に就職できそうで、来週から、資格取得の講座に通うことになった。

下見のために、会場になる大学に通う道を夫婦と次男で歩く。短期間でも大学に通えるので、彼も気合いが入っている。

大学の正門前で、長男の大学入学の時のように、家族で記念撮影した。

 

 

罵詈雑言

岡庭と吉本⑥

吉本隆明は、論敵に対して、レッテル貼りや決めつけなどして、激しい口調で罵倒することもいとわなかった。それに拍手喝采する向きもあったようだ。

岡庭昇は、吉本の罵倒の被害者でもあったのだが、全方位に向けた「徹底粉砕」では負けていなかった。

 

宗教論

岡庭と吉本⑤

吉本隆明は、キリスト教仏教を広く論じて宗教論集成を出版しているが、90年代には、オウム真理教麻原彰晃を擁護する発言で物議をかもした。

岡庭昇は、メディア批判や社会批判の一方、創価学会を擁護する立場を明らかにし、池田大作を論じた本を執筆している。

 

ポストモダン

岡庭と吉本④

吉本隆明は、オイルショック以後の社会の変化を受けて、批評のスタンスを変更した。『マスイメージ論』で大衆文化を論じ、先進国が「超資本主義」へ入った時代を独自の視点でとらえるようになる。

同じころ、岡庭昇も狭義の文芸評論の枠組みから出て、文化批判、メディア批判へと重心を移していく。さらに『飽食の予言』では、食の問題等の現実批判へと舵を切った。