2017-02-05 曜変 美術 国宝曜変天目の再現にいどむ陶芸家の姿が忘れがたい。 テレビドキュメンタリーで、彼は、苦しくて仕方がない、とつぶやく。 それは、彼にとって作陶が目的でなく手段になってしまっているからだろう。完全な曜変の輝きを捕まえるための。
2017-02-02 初庚申 神々 勤め帰り1時間ばかり並んで、猿田彦神社にお参りした。 博多の古い町並みで戸口によく見かける、小さな猿面を授かる。 さる、だから災難が去る。 博多っ子の妻には、懐かしくも頼もしい門番となるはずだ。
2017-02-01 岡庭昇 思想家たち 学生の頃、市立図書館で岡庭昇の朔太郎論を偶然手にとって、衝撃を受けた。 等身大の言葉が世界とわたり合う力をもつ、と知って。 以来、言葉への密かな信仰を持ち続けている。
2017-02-01 富士塚 神々 ビルの谷間の街中とは違って、郊外では、数メートルの盛り土の富士塚でも、はるかに富士が見通せる。 塚にまつった浅間神社の参拝だけでなく、富士山の遥拝が目的だったのでは、とふと思った。